プーが蟹、ニムが柔らかいというタイ語で、プーニムปูนิ่มというのはソフトシェルクラブのこと。揚げるという意味のトートทอดにクロップกรอบがついてカリカリに揚げになります。
脱皮食後の殻の柔らかい蟹をカリカリに揚げてあるのですが、甲羅にかみつくとソフトでジューシーな食感。ビールのつまみにピッタリです。
付け合わせのソースは揚げ物には付き物のナーム・チム・ガイ。いわゆるスイートチリソースです。
脱皮したての蟹は殻ごと頂く。カリカリっと。
昔からタイの食卓には蟹が欠かせないものでしたが、海の蟹ではなく田んぼや運河にいる淡水の蟹でした。小ぶりなので、汁に入れたりして丸ごと食べるのが普通。
山奥の田舎でも料理に蟹が入っているのは淡水蟹を食べるからなのですね(ソムタム・プーなど)。
逆に首都バンコクの海鮮料理やに行くと、脱皮したての海の蟹でカレー炒め(プーニム・パッポンカレー)にしたりしてくれます。
この料理の蟹は、脱皮したてなので甲羅の幅が3センチくらい。お腹の部分を取り除いた物を素揚げしてあります。
そもそもソフトシェルクラブというのは蟹の名称ではなく、脱皮直後でカラが非常に柔らかい蟹を総称です。
揚げあがったプーニムを見ても蟹の種類はちょっとわかりません。
市場では海の蟹や汽水の蟹がたーくさん売られているので、流通にのってスーパーやレストランに並べられるのはこれらの蟹ではないかと思います。
カリカリにあがった甲羅や足がクリスピーでお菓子の様。
バンコクのスワンナプーム国際空港のバーのつまみの定番でもあり、私がいつも食べているのはそこだったりします(笑)
「はぁ~。旅行楽しかったなぁ~♪」と旅行の思い出にふけりながらシンハビールをぐびぐびっと。・・・格別です。