ボーbòが牛、ヌオンnướngが焼くという意味のベトナム語。ヌオンngóiは瓦という意味になります。生姜醤油につけ込んだ牛肉を焼いて、野菜やライスペーパーで巻いて食べるのですが、その焼き方がちょっと独特。網焼きではなく、七輪の上で焼いた瓦の上で焼くのです。
また添えられた野菜はすべて生食用で、葉っぱやライスペーパーで肉と一緒に巻けるように薄くスライスしてあります。
何人かでわいわい食べるのが楽しい晩ご飯です。たっぷりの肉があっという間になくなりますヨ。
ベトナム風の焼き肉です。瓦で焼くのが面白い。
この料理はベトナム中南部の高原都市ダラットの名物と言われています。
ダラットでは肉や海鮮を温めた瓦の上で焼く料理が名物です。
山の中のダラットでは牛のような家畜だけでなくハリネズミとかワニとかいろんな獣の肉が食べられるようですが、私がたまたま入ったお店は牛肉しかなかったので、牛焼き肉。
ベトナムでも網焼きの焼き肉は定番中の定番の料理の一つですが、最近はダラット風の瓦焼き肉がホーチミンなどにも流れてきており、それがそのまま南下してソクチャンにも来ていたっぽい。
ただ、瓦は重いし扱いに困るので、ステンレス製の物を使っていて、瓦の遠赤外線でじっくりと肉に火を通しておいしくする・・・という意味はなさなくなっているところがミソです。(笑)
瓦は炭を仕込んだ七輪の上にすこし斜めに傾けてセットします。
そして瓦の下に油を入れた小皿をスタンバイ。
小皿からレンゲで油をすくって瓦にかけながら油を引くのですが、瓦が傾いているので、流れた油を下の小皿で受けることができる。
言ってみれば流しそうめんの終点に設置されたたらいみたいなものです。
新しい肉を焼く前に油をかけて、なるべくくっつかないように、焦げ付かないように気をつけながら肉を焼いていきます。
肉を焼いているところのアップがこんな感じです。
タレに漬け込んで下味がついた薄切りの牛肉にピーナッツを絡めてある。
肉にほとんど脂身がありませんが、油分をピーナッツで補っている感じ。
タマネギはちょっとした添え物程度で、個人的にはもっとあってもいいと思う。
(これは日本の焼き肉の焼き野菜の感覚なんだろうけど。)
日本では焼けた肉をそのままタレに漬けて食べたりしますが、それをやってもいいんだろうけど、ベトナムでは基本的に巻いてから漬ける。
水でふやかさないでも食べられる焼き肉用の薄いライスペーパーにお好みのものを乗せて、巻いて、パクリです。
ブン(米の麺)もついでに一緒に巻いちゃえ!
添えられたタレはピーナッツも入った味噌だれでした。
焼き肉用に使う薄いライスペーパーです。
水でふやかさないでそのまま使えるので大変便利な品物です。
でも、ホーチミンのスーパーで買おうとして探したんだけど、ぜんっぜん見つからなかったんですよ。
唯一みかけたのがベンタイン市場で、観光客向けの暴利な価格設定。
泣く泣く買うのを諦めました。
クアン176 quán176
住所:ソクチャン Trần Hưng Đạo通り176番地
ソクチャンで晩ご飯を食べる場所を探していて見つけたところ。
カフェや麺屋さんなど昼間だけ営業しているお店は数あれど、夕食を食べられるお店がとても少ないのですが、通りをぶらぶらと歩いていて路上に椅子を出して営業しているのを発見。
鍋や焼き肉を楽しむことができます。
田舎に行くとお店が閉まるのが早いですが、根気よく探してください。