ベトナム中部の都市ダナンの南東に位置する町ホイアン。町自体が世界遺産に登録されている古い町。以前は日本人町も作られていたという。
ここの郷土料理のカウ・ラウはいわば米で作ったうどん。一説には日本人により三重県の伊勢うどんが伝えられベトナム人によって生まれたとも言われている。ちょっと茶色がかったこの麺は古米を炭入りの水に浸し、砕いて蒸した物をこねて作るんだそうだ。
材料が米のせいか、小麦粉で作った麺に比べるとぷりぷりと弾力があり、こしがあるのに噛むとぷつりと麺が分断され、その感触が口の中で心地良い。麺が口の中ではじけます。
麺の上に載せた煮豚はその後この町に住み着いた華僑の影響?
それとも元々のベトナム人の食文化?具がとっても豪勢だ。
そして、最後に振りかけてあるぱりぱり(パリパリではなくてバリバリ!)の揚げせんべいがまことに美味♪
米せんべいのことが多いですが、ラードをとった後のラードクルトンをトッピングに使うのも味を二重にうまくするらしい。
”くにっ、ぷつん、バリっ”という癖になるようなリズムでむさぼり食うウチにあっという間にどんぶりは空に。
豚肉のうまみがたっぷりとけ込んだたれをかけたたれうどんです。
ところで、あまりにこの味気に入ってしまったので、
後日、会ったおねーさんに「カウ・ラウって美味いですよね!」と同意を求めた。
「でも、こっちの麺ってぬるくない?あたし関西人だからぬるい麺って許せないのよ。
麺なら熱々かきっちり冷たいかどっちかにしてもらわないと気持ち悪い。
だからアジア方面に旅行に来たときは、麺はなるべく食べないようにしてる」
はい、きっぱり、はっきり言い切られました(笑)確かに、ベトナムの麺はぬるいのです。
汁物もぬるかったりするし、このカウ・ラウはスープがないだけで、麺もつけ汁もぬるい。
年中暑い国で熱いうどんなんて食べたくないんだろうなぁ。
でも、それを補ってあまりあるくらいうまいのだ。汁うどんじゃないってのもありますが。
あたしはとにかくあの食感が忘れられず、ホイアン滞在中2回も食べちゃいました。
ベトナムって何を食べても美味いので、同じ料理を二回食べるのってすごく悔しいんですよ。
それでも食べたくらい気に入ったのだ。ホイアンに行ったらお試しくださいね♪
ちなみに観光客向けのレストランでも「うまい!」って思っちゃうカオラウですが、
現地人にはゆるせない?味だそう。市場などで天秤棒で売っているお店には敵わないそうです。
向こうであった人に「貴方が一番好きな店を教えてよ」って声かけるのがサイコーにうまいカオラウを食べるコツなんだろな~。次回はチャレンジするぞ!