カボチャの花や豆の花など季節の花が数種類入った色鮮やかな鍋。ベトナム南部の名物だそうで、確かに市場でも食用の花を扱うお店が並んでいます。
カボチャの花はメキシコでもケサディーヤスなどに入れますが、癖のない花で植物のみずみずしさとしゃくしゃくとした食感を楽しめます。
その他、筋っぽい茎や苦みのある花など、味わいが異なる花をエビ、貝、イカと共に煮て食べる。あっさり目でヘルシーな味です。
お花を具にした華やかなお鍋。
花鍋はテンガロンハットを逆さにしたような形のアルミ鍋を使います。
帽子で言うつばのところに味わいの異なる数種類の花を並べ、その周りにイカ、エビ、貝。見た目もセンス良く美しい。
真ん中のくぼみに入ったスープがぐつぐつと沸騰してきたところで、貝などの魚介類を投入。これらが煮えるまでしばらく待ちます。
再び沸騰してきたところで蓋を開け、花類をおもむろにぶち込む!
他の鍋と同様、花類はさっと煮てすぐに食べるのが良い。
それぞれの花の持つ食感や苦みなどの味わいが残っているからです。
だから、周りのベトナム人はそれぞれの食材を美味しく食べるために煮込みすぎないうちに一気に食べていました。
私よりも後に入った人が先に帰るなんてことはざら。
団体で宴会している人たちも、食材を胃袋に収めた後に具を追加注文。
絶妙のタイミングを逃さないように一番美味いところで食べるのだ。
この花鍋は唐辛子がはいっているのでちょっとぴりっとしますが、あっさり目のスープに魚介類と植物のみなので非常にヘルシーです。
日本では食べられない変わった具材の鍋である上に、見た目も美しいので女性陣には喜ばれることでしょう。
私はどちらかというと山羊鍋の方が好き。はい、親父嗜好です。
(山羊鍋はあの腐乳のたれがやみつきの味なのだ)
Cây Tre カイチェ
37 le quy don q3, ホーチミン
ホーチミン3区にある料理も外観も上品でおしゃれなレストラン。中心部から離れているのでお客はベトナム人が多い。
花鍋だけを食べたい場合は、リバティー2ホテルに入っているレストランでも食べられるようです。
買い物とグルメが目的の女性には敷居が低く、バックパッカーには敷居が高そうなお店です。
何を基準にするかによりますが、値段はそれほど高くはないです。