食のコラム

旅先で食べた珍しい果物をいろいろ紹介。

蜜棗(台湾)
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旅行に行くと、我々の生活圏にはない様々な食材に出会います。冷凍技術が発達したことにより、肉や魚は割と世界中の物が簡単に手に入りますが、野菜や果物は鮮度とおいしさを保つのが難しいので、珍しいと思うものに出会うことが多いです。
冒頭に紹介するのはこれです。サボテンの実です。
メキシコではアロエがばかでかくなったみたいな食用サボテンの葉っぱはよくスーパーに売っているんですけども、実も食べれるんだなぁとびっくりした一品。味はまあそれなり。果物と思えばさっぱりしすぎで物足りないし、野菜と思えば味がしっかりしてます。

サボテンの実サボテンの実

世界のフルーツをいろいろ紹介します。

徳之島のドラゴンフルーツ徳之島のドラゴンフルーツ

サボテンの実を見たところでお次はドラゴンフルーツ。これは東南アジアなどに行くとよく見かけます。
しかし写真のドラゴンフルーツは日本で食べたものです。奄美や沖縄は同じ日本でも植生が全然違うから南国フルーツが普通に食べられます。
だからこの地域の子供たちは本土で作った教科書で勉強するのは違和感があるんだって。
奄美群島の一つ、徳之島でいただいたものです。

ドラゴンフルーツの木ドラゴンフルーツの木

これがドラゴンフルーツの木なのです。
「え?ドラゴンフルーツってサボテンなんですか?」「そうですよ」
と伺い、メキシコで食べたサボテンの実とつながりました。
ドラゴンフルーツも見た目は甘そうなのに甘さが控えめで、水分が多くてさっぱりした味じゃないですか。
そうか。サボテンの実だったのか。と初めて知った瞬間でした。

釈迦頭と鳳梨釈迦釈迦頭と鳳梨釈迦

ところかわってこちらは台湾の果物です。
釈迦頭はベトナムなどでも食べることができますが、右は台湾特有の物で、strong>鳳梨釈迦といいます。釈迦頭とチュリモアを交配して作った果物で、パイナップルのようなフルーティーな香りがするので、鳳梨(フォンリー=パイナップル)という名前が付きました。
釈迦頭はずんぐりとまあるい形をしていますが、鳳梨釈迦はちょっととがった形をしているのですぐに見分けられます。

鳳梨釈迦を割ったところ鳳梨釈迦を割ったところ

鳳梨釈迦を割ったところです。果肉たっぷり。
釈迦頭は甘いだけなのに対し、鳳梨釈迦は甘酸っぱい。
おいしいけど日本に持って帰ることはできません。
植物検疫とか法律関係の問題以前にすぐに痛むから。
「バナナと釈迦頭は土産にできないよ」と忠告されました。
ホテルに2,3日おいとくと香りがぷーんと充満します。

蜜棗蜜棗

お次はこちら。蜜棗です。台湾で頂きました。
我々が知っている棗と言えば料理に使われる乾燥した物が一般的。
中華料理や中華の影響を受けている韓国などでよく使われます。
この蜜棗は別名でインド棗と言うそうで、全くの別物です。

蜜棗をかじったところ蜜棗をかじったところ

かじってみるとこんな感じ。果汁がほとばしるほどみずみずしい。
甘いんだけどさっぱりとしていて水分たっぷりのナシのよう。
食感がしゃりっとしつつ、汁のほとばしる様は西瓜やメロンクラス。
熟れた物を冷蔵庫でキンキンに冷やしてあったのでとても美味しかった。

水棗の山(高雄の夜市で。)水棗の山(高雄の夜市で。)

頂いたのは知り合いのお宅ででしたが、市場にも売っていました。
ちょうどこの季節(3月)はいろんな果物が出回る季節だったみたい。
釈迦頭もなんだ、3月にもあるんじゃん。という感じです。
台湾にいったら是非食べてみて。
まるごとかじれるので、洗ってからホテルの冷蔵庫でキンキンにしてどうぞ。

アセロラの実アセロラの実

こちらはサクランボではなく、アセロラの実。
アセロラって日持ちしないんですって。だから実が売ってるのは見ない。
見た目がサクランボみたいなので甘いのを期待してしまいますが、酸っぱくて、ビタミンCがたっぷりなゆえんがよくわかる。
収穫してから2,3日ですぐに黒くなってしまうので、健康食品などに加工するか、冷凍保存するしかないそう。
こちらも徳之島でいただきました。

奄美 徳之島でごちそうになったフルーツミックス奄美 徳之島でごちそうになったフルーツミックス

こちらは鹿児島県の奄美群島の一つ、徳之島で戴いたもの。
徳之島の南国フルーツ栽培をしている農家さんでご馳走になりました。
温室ではなく南国フルーツが外でとれてしまうことに「ああ、南国の気候なんだ」と驚きましたが、もっと驚いたのはマンゴーです。
「あなた、ラッキーよ」とおばちゃんにも言われてしまいました。
市場には出回ることはないマンゴーです。
なんかこぶりでしょ?

未熟マンゴーの種未熟マンゴーの種

あんまり美しくない写真で恐縮ですがマンゴーの種です。
これすごく薄っぺらくて小さいんですよ。
実はこのマンゴーは受粉しなかったマンゴーなんだそうです。
受粉するとお店で売られている様なごろんと大きな実が育つのだそうですが、 受粉しないと大きくならないんだって。それが写真の未熟マンゴー。大きさはニワトリの卵くらいです。
味は未熟マンゴーの方がおいしいんですよといわれました。
確かに甘くて味が濃かったです。商品にならない方がおいしいとは。


ちなみにこちらで紹介した奄美群島の徳之島の果物たちは、奄美群島全体でやっている
観光プログラムに申し込んでおじゃましました。
夏休みとかいろいろ体験物がありますので、観光局をチェックするといいですよ。
ホームページやパンフレットで探してみてください。
直前だと予約がいっぱいのこともあるので旅行前にチェックする方がいいです。

あとの外国の果物は旅先で偶然たべたものばっかりです。
また写真が出てきたらほそぼそとアップしますね。