揚げたてほくほくのさつまいもを飴で絡めてあって、ぱっと見たところ「ごまをふったら大学芋じゃないの?」って思いますよね。
ところがこの漢字の抜絲がポイント。さつまいもを箸でつまんで引っ張ると飴がみにょ~んと伸びるのです。それが”糸を抜く”パスーという名前の由来。漢字の意味がわかる日本人にはほほ~っていうお菓子です。
それに伸ばしただけではないんだな。これが。
揚げたての芋に飴をかけてパリパリほくほくのおやつ。
実はこれは芋と一緒に添えられた氷水につけて食べます。
こうすると飴が瞬間に固まり、中は熱々のほくほく、外がパリパリの何とも言えない食感が生まれるのですよ。これ考えた人偉い!!
気温が低い季節は空気に触れてそのまま固まってしまいますが。日本じゃお店も冷暖房きいてるのでそこまで簡単に固まらないか。
そして、その飴が固まったところをぱくっと行くのだ。
パリっと気持ちいい音を立てる飴を口の中でかみ砕くと、中からほこほこの揚げたてのお芋が・・・。
大学芋なんて目じゃないくらいのうまさで正直びっくり!
アップにすると。突き刺さりそうに飴がとがってます。
塊になったところをばりばりかみ砕いても、うにょーと伸びた状態で食べてもどっちもオツ。
作りたて、揚げたてじゃないと楽しめない食感です。
がんばればみにょーんと2メートルくらい伸びます。
お子様の誕生パーティーとかで出すと盛り上がりそう。
素朴菓子なのにエンターテイメント性満載!
このお菓子との初の出会いは中国東北地方の瀋陽に行った時。
帰国後に仕事の連絡を装いつつ
「中国でこんなお菓子食べたんです。抜絲ってどういう意味ですか?」
って職場の中国人の先生に速攻でメール出してしまいました。
返ってきたのが冒頭の説明。
中国では一般的なお菓子で、さつまいも以外にもくわいとか山芋とかバナナとかいろんなもので作るそうです。
芋類はわかるのですが、バナナはそのまま食べるものなので不思議な感じがします。
中国の東北地方は南方と違ってデザートメニューが乏しい。
マンゴープリンも杏仁豆腐もありません。
デザートを食べる習慣があまりないのでしょう。
あってもせいぜいこの抜絲か果物くらいなのです。
量がハンパじゃないので食後のデザートには重すぎたりします。
中華デザートというと杏仁豆腐とか思い浮かべますが、冷たくってつるつるしたものを寒い地方で食べないのも道理かも。
このバスーは別に東北地方のものというわけではなくて、中国の家庭でも割と一般的なおやつのようですよ。
抜絲芋頭 バスーの作り方
- さつまいもは皮を剥いて食べやすい大きさに切り、中温の油で薄く色づくまで揚げる。
- 中華鍋にサラダ油を熱し、砂糖と水を入れて中火にかける。
- 薄く色づいてきたら強火にし、カラメル状になるまで煮詰める。
- 3に1のさつまいもをいれ手早くからめる。
- お皿に盛ってできあがり。
熱いうちに1,2個引っ張り上げて飴のアートみたいに盛りつけるのもかわいいです。