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大餅包小餅 [餅クレープの揚餅包み]

大餅包小餅 [餅クレープの揚餅包み]
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これは日本人なら漢字を見ただけで雰囲気は想像できる。しかし、大きな餅で包んだ小さな餅?ってなんだそりゃ。
実は揚げたおもちをクレープ状の焼いたおもちで春巻きのように包んで食べる。台北の士林美食街で大人気のお菓子です。
見た目地味ですが、食感が楽しいし、妙に後引くイケてる味で、もう一つ買っておくんだった!と後悔してしまったくらい。
しかし、この不思議な食べ物を考案したのは誰なんだろう?

大餅包小餅 餅クレープの揚げ餅包み大餅包小餅 餅クレープの揚げ餅包み

餅に餅を包む不思議なスナックおやつ

大餅包小餅大餅包小餅

屋台街は同じようなメニューを出す店が多く、客足が分散する中、ひときわにぎわっている店がこれ。
 
「なんだろー?」と覗くと、すかさず日本語メニューを差し出す大姐。ごま、紫いも、カレー、あんこ・・・って一体なんだ?
 
店の奥では、直径1m近い大中華鍋で丸い物体をじゅうじゅう揚げている。実はこれが揚げ餅で、その中身にあんこやごまが入っていたのだ。

揚げ餅がずらーっと並ぶ揚げ餅がずらーっと並ぶ

で、それをそのまま食べるのかなぁと思ったら大間違い。
カチッかちに揚げられた揚げ餅をトンカチで叩き、それを焼いたクレープ状の餅で包んで食べる。
揚がったおもちはきつね色を通り越こして脂っこそうだ。
広げたおもちに砕いた揚げ餅を載せ、シナモンを一降り。くるくるくるっと包んで「はい、どうぞ」と差し出される。
 
・・・妙に美味い。

餅皮に揚げ餅を包むところ餅皮に揚げ餅を包むところ

もちもちっと、カリかりっとした食感にほどよい甘さのあんこ。しかも、揚げ餅が全然脂っこくない。
これは餅を砕くところがミソだと思う。砕いたことで味が口の中で均等に伝わるんですよ。うわ、地味だけどすげー。発案者相当のアイデアマンだ。これ。
 
あまりに気に入ってしまい、後日台湾旅行をした友人に土産に買ってきて貰いましたが、
気を遣った友人はアリとあらゆる種類を買ってきてくれて、消費するのが大変だった。
カレー味などの甘くない系は、その場で食べた方がよかった感じです。
外と中の食感が違いすぎで温め直すのが難しかった。
 
これはぜひ、できたてを立ち食いでほおばってきてください。
 

老士林 大餅包小餅

老士林 大餅包小餅老士林 大餅包小餅

剣たん駅前 士林美食広場 no.501
 
揚げ餅を揚げる人、餅クレープを作る人、注文を捌く人・・・とたった1種類の商品でここまで人がいるのもなかなかない。
 
メニューを指さして注文すると大姐が品名をビニールに書いて渡してくれるので、順番がきたらそれを包み役の小姐に渡すと、餅を選んで叩いてくるくるくるっと巻いてくれる。
完全に流れ作業だ。