ビピン비빔=混ぜ合わせ。パブ밥=ご飯という名前のごとく混ぜご飯です。丼などにご飯を盛り、ナムルや肉、卵等の具を入れ良くかき混ぜて食べます。
丼料理に慣れた我々は「折角綺麗に盛りつけられているのに・・・」と混ぜるのに少々抵抗があるが、個々の具にあまり味が付けられていないため、混ぜて初めてコチュジャンやごま油の味が全体に行き渡って美味しくなる。
様々なご当地ビピンバがあり、韓国の各都市を旅すると一眼レフ片手に料理の写真を撮っている若者などをよく見かけます。
日本で一番有名な韓国のご飯かも。
ビピンパブのルーツは韓国内でも様々な説があります。
残りご飯をナムルやコチュジャンで手軽に食べたと言う説や宮廷料理が始まりという説など。
中でも熱した石の器に盛りつけた石焼ビピンバプは、日本から逆輸入で伝わったという説もあり、日本でも石焼ビビンバと呼ばれて親しまれています。
焼石の効果で卵や具にほどよく火が入り、ご飯はおこげに変わる。
ご飯やコチュジャンが焦げる香りが食欲をそそるのです。
初めて食べた時に感動したなぁ。これ。
同じくビビンバのルーツとよく言われる全州ビピンパブは、ナムルやユッケなど具材の種類は20種類くらいはあり、高級感あふれる金ぴかの器に盛られて出てきます。
全州ビピンパブは朝鮮三大名菜※の一つとして有名ですが、
韓国の無形文化財でもあるそうです。
各素材の味つけだけでなく見た目にもプライドを感じます。
※朝鮮三大名菜:全州ビピンパブ、平壌冷麺、開城クッパ
また、全州はビピンパブも付け合わせのキムチ類も含めて、全体的に砂糖が多めで甘めの味つけに仕上がっていました。
砂糖がたっぷり使われているところも高級たるゆえんの気がします。
庶民料理はしょっぱいおかずでご飯をたっぷり食べる方向にいくからです。
その他、タコビビンバ、山菜ビビンバ、カニ味噌ビビンバなど、ご当地ビピンバを食べ歩く旅も楽しいですね。
大韓航空の機内食のビピンバ。ビジネス(左)とエコノミー(右)の違いは盛りつけだけ