サテsateは肉や魚などを竹串に刺して炭火焼きにした串焼きのこと。アヤムayamは鶏肉です。ササックsasakはバリのお隣ロンボク島に住むササック族。従って、ササック族風の味つけのサテです。
ササックの味はサテを焼く前の肉にしっかりと味を付けること、また唐辛子の辛味が効いているのが特徴です。辛うまでやみつきになる味です。
これでビールがあれば最高なのに!
一口サイズのピリ辛タレの焼き鳥。
ロンボクというのはジャワ語で唐辛子を意味するとおり、ロンボク島では唐辛子の辛味が効いた味つけにしばしば出会います。
これは唐辛子、ニンニク、トゥラシ、生姜、ココナッツミルクなどで作られたタレに数時間付けてマリネした肉を使います。
下味をしっかり付けた肉を炭火で焼いて作るのがロンボク風です。
こちらではまっぷたつにわった竹筒の上で炭をおこして肉を焼くため、火力と提供時間の関係か、串の長さの割に肉片がかなり小さい。
一串分の肉が小指ほどの大きさしかありません。
おまけに竹串も手作りで、心許なげにびよんびよんしなる。
おばちゃんが串までもせっせと削って作るのかなぁと思いました。
1人前が20串。肉をつけ込んだたれはソースとしても添えられます。
このソースは唐辛子の辛味が強いのですが、ココナッツミルクやニンニク類が入ることでうまみのバランスが絶妙で、
舌にビリビリくる辛味に耐えながらも、肉に何度も何度もソースを絡ませながら食べずにはいられない。辛ウマです。辛ウマ。
(もうちょっと辛味が少なければ万人向けとも思いますが。)
ちなみに肉に添えられた粽はブラスと言います。
ココナッツミルク味のうるち米をバナナの葉で包んで茹でた物で、米粒を詰めた後に茹でるため、葉っぱの中で米が膨らんでしまい、米粒の形が余り残らず、餅のような不思議な食感になります。
このブラスをサテのソースにつけながら食べてもいいし、サテの辛味の箸休め的役割にしても美味しいです。
ブラスがほんのりココナッツ味なのがまた合うんでしょうね。
ジャワ島のべったり甘いピーナッツソースよりも私は好きです。
ただし、お子さんにはきつかろう。ビールのおともがベストな味です。
(勿論、ロンボクの屋台でビールなど売ってません。あしからず。)
スラナディのサテ屋台
スラナディはマタラムから10kmほど離れた山間の村。清水がわき出るホテルやヒンドゥ寺院を目当てに観光客が集まります。
このスラナディの駐車場の周り一帯にサテを出す屋台がずらりと並ぶ。どの店も品揃えは同じで、鶏もしくは牛のサテとブラスだけを扱います。
おばちゃんが一生懸命客引きしているので、気に入ったとこにどうぞ。
コーラなどの飲み物は敷地内にある売店で買えます。