ナムキーンnamkeenはナマク(塩)から派生してできた言葉。豆粉や小麦粉、じゃがいもなどを原料にした塩味のスナック菓子を総称していいますが、その殆どがベサンと呼ばれるひよこ豆の粉で作られています。
ベサン粉に好みのスパイスや塩、水を加えて練った生地を油で揚げたもので、生地をところてんを作るような器材を使って押し出して作るとベビースターラーメンのようになる。
ベサン粉で作った菓子は小麦粉よりも軽い味わいで、ポリポリと止まらなくなります。スパイスが控えめのものに出会えると日本人好みですよ。
ベビースターみたいな豆粉のお菓子。インド周辺で定番
今の日本ではこのようなスナック菓子はメーカーが作ったものをスーパーやコンビニで買って食べるほうが主流になっていますが、インドでは手作りのナムキン屋さんがあり、量り売りもしてくれますし、家庭に常備してあるベサン粉を使って手作りする主婦もいます。
形も細い麺状の物から、マカロニくらいの太さの物まで様々。
右上の写真のように見た感じがドーナツのような形をしていることも。
手に取るとやたらに軽いと思ったらプリーのように中身が空洞ですっかすか。
生地自体は塩味もほとんどついておらずパイのような感じで、中身に塗ってあるマサラに味をつけてありました。
また、様々なナッツ類とラーメンスナックを混ぜてあったり、生のトマトなどを加えてタレをかけて食べる屋台もあったりと、食べ方もいろいろです。
ナムキーンの中で最も日本人好みだと思うのがムングダル。
他のナムキンはたいてい辛くて味が濃いのに対し、ムーングダルはなぜかほとんど塩味しかついてません。
豆が小粒なのですごく食べにくいんだけど、これがうまい!
「インド土産って何買えばいい?」と聞かれるたびにこれを奨めます。
辛いのがOKであればアルーバジャーなんかもいいかなと。
ジャガイモが混ぜてあるのでポテトシューストリングっぽい後味。
(でも辛いです。スパイシーな味が口の中に残ります。)
甘いお菓子は生菓子か、とてつもなく砂糖がきつい物が多いので(インド人が「うまいぞ!」と薦める物はたいてい激甘と警戒すべし。)、職場などに買っていくばらまき菓子に適してるのはムーングダルです。
しかし、このお菓子、基本は油で揚げてあるものですし、味も濃く、食べ過ぎる傾向があるからか、近年、健康に気を遣った人向けに焼いて作るナムキンなるものも注目されているらしい。
豆が原料なだけに油が少ないとぽそぽそしそうだなぁ。今度、インドに行ったら探してみたいですね。