マサラmasalaは様々な香辛料を混ぜ合わせたものを指します。素材名の後ろにこれがついたときはトマトや玉葱をベースにして香辛料を利かせた煮込みのことで、この場合はメインの具がゆで卵。ゆで卵以外はペースト状にし、さらりとしたスープに仕上げます。
唐辛子なども入り、スパイスの香りと味がくっきりとした味わいで、仕上がりは北海道のスープカレーに近いかも。
辛いというよりスパイスの香りが複雑で、これこそスパイシーという感じ。ゆで卵を崩しながら食べると、適度に混ざり合ってマイルドな味わいです。
卵カレー。ゆで卵がどーんです。
こちらの料理はインドのノンベジタリアン料理の一つです。
玉葱、トマト、ニンニク、生姜、クローブなどでペーストを作り、塩、ターメリック、ガラムマサラなどを加えて味を調えます。
唐辛子などのスパイスの量を調整すれば日本人にもなじむ味わい。
仕上げに別ゆでのゆで卵を投入すれば完成。具は肉でも美味しい。
カレーに生姜やニンニク、玉葱などがたっぷり入っているので、厳格な菜食主義者は卵が入ってなくてもカレーだけでも食べられません。
根菜は植物の生命の源なので、それを食べることが殺生になるからです。
(ちなみに厳密に言うとタマネギは根菜ではありませんが(丸いとこは茎の一部)、
ジャイナ教徒が根菜を食べないのは収穫の時に土の中の微細な虫などを
殺す恐れがあるという意味もあるのでやっぱりタマネギは食べない。)
インドでは主にヒンドゥ教徒の2割強、ジャイナ教徒などが菜食主義者ですが、
完全に野菜しか食べないという徹底的な菜食主義者もいる一方で、
単純に動物の「肉」だけを食べず、魚や卵は肉食に含めない考え方もあり、
エッグカレーはベジとして扱うお店とノンベジとして扱う店があります。
ちなみにこちらの写真のレストランはベジタリアンレストランでしたが、
エッグカレーがメニューに存在しました。
ゆで卵は殺生をしないので、同じ調理場で調理しても問題ないのか謎ですが、
有精卵、無精卵で区別する人もいるそうなので何とも混乱する。
(マホトマガンジーは無精卵なら食べても良いという考えだったらしい。)
チーズはベジタリアンに含まれるのが普通なので、無精卵は命をつなぐ食物には
あたらないという考え方なのかもしれませんね。
個人的にゆで卵ってもそもそしてあんま好きじゃないんですけど、
こうやって美味しい汁と一緒に食べるとまあまあです。
パンジャブ風だったのでナンやチャパティ添えだけど、日本のご飯と食べたい味。