ティルクットtilkutはインド北部ビハール州のガヤで最もポピュラーなお菓子。またゴマ、砂糖または粗糖(精製する前の砂糖)で作るお菓子で、冬の名菓だそうだ。粗糖を使った物と少し精製した砂糖を使った物と2種類売られています。
ごまと砂糖の塊であるならばわりと食べやすいと思われるだろうが、なんとも香りが独特でやっぱりカルダモンとかの香辛料っぽい香りが鼻に抜け、おまけに結構大きいので、インドのスイーツに慣れるまでは1個完食はきついかも。クッキーみたいでクッキーに非ず。不思議なお菓子です。
北インドの香辛料たっぷりのお菓子。好みは分かれます。
ガヤは仏教徒にはなじみの深いブッダガヤの最寄りの町。
仏教の聖地ブッダガヤに観光で訪れる際に列車を使うとすれば、途中下車するのがガヤ駅で、そのガヤの名物菓子の一つがこちら。
ちなみに仏教の聖地を巡るツアーではブッダガヤ、ラージギル、ナーランダなどへ行きますが、ガヤはスルーが一般的。
ガヤで止まることはないので出会うことはないでしょう。
ティルクットはガヤの駅構内、駅ターミナル、駅前の売店など町の至る所で売られています。
インドメディアの紹介記事を読むと250もの店舗(工場)とか、400家族がティルクット作りで生計を立てているとか、2000人がこのお菓子の製造に携わっているといいます。
このお菓子を外国に輸出するための計画などもあるようですが、少なくとも日本や中国など東アジアの国の人にとってはかなり独特で好みが分かれる味だと思います。
一見、全粒粉クッキーかなにかと思いますがそうではなく、材料は、砂糖もしくは黒砂糖とごまのみです。
クッキーのように見えますが、クッキーの生地がごまだけでできているような感じで、独特の香りと風味があります。
ごまがたっぷり入ったお菓子は日本でもいろいろありますが、今まで食べたことのあるごま菓子で似たものはないですね。
想像するに細かく引いた胡麻を砂糖で固めて乾燥させたものです。
食べてみるのは面白いと思いますが、大量に買うと食べきるのに苦労します。
その当たりはご留意の上、お買い求めください。
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住所:ガヤ駅前通り
ガヤ駅前ターミナルの目の前にあるスイーツ店。
インドの様々なスイーツを扱うので列車に乗る前におやつを買うのに最適。
ティルクットは他のお店と同様山積みされており、
土産にキロ単位の購入を勧められますが、食べきれる量ではないので注意が必要です。
私は親父とのやりとりのノリが楽しくて黒と白と半分ずつ詰めてもらいました。
駅でもガヤのスイーツを大量買いして、スイーツ店の袋を抱えているおじさんなどが沢山いて、インド人には愛されている味のようでした。