これぞキューバの国民的飲み物!といえるキューバのカクテル。グラスにたっぷりのミントの葉を入れてがしがしつぶした後、ホワイトラムとソーダ、シロップ(砂糖)を入れたカクテルで、キューバに来た観光客が大喜びでのんでいます。
このモヒートの原型にさらにレモンをきゅっと搾ってのむ場合もありますが、すーっと鼻に抜けていく軽やかなミントの香りとサッパリとした後口を楽しめてよりいっそうのみやすくなる。
アルコール度の強いラムをごくごくと飲ませる危ないお酒だ。
日本でも最近流行のラムカクテル
キューバのお酒といえばサトウキビを原料に造るラム酒。
大規模なサトウキビプランテーション農業の本家本元なので、サトウキビの加工品として砂糖やラム酒が製造されています。ちなみにラムは英語で、スペイン語ではロンRonといいます。
19世紀半ばにキューバのバガルディ社がスッキリとしたラムを造り、さらにこの軽やかさを保ったまま樽貯蔵でコクを出すように。短期貯蔵した後、活性炭で濾過した無色透明のホワイトラム。数年貯蔵して黄金色に色づいたゴールドラム(オロ)。
この二つは軽やかな後口なので、果汁などを混ぜ合わせてカクテルにして楽しみます。
写真のモヒートはロン・ブランコを使ったものですね。
キューバのラム酒がカクテル向きでも、現地の人はあまりカクテルにしません。
キューバ人はストレートやせいぜい椰子の実ジュースで割ってのむくらい。
モヒートやダイキリ(+砂糖+ライム)、キューバ・リブレ(+コーラ)を大喜びで飲んでいるのは、かつての時代に思いを馳せながら雰囲気に浸っている観光客くらいである。
文豪が書いた物語の風景が未だにそのまんま残っているところがキューバのスゴイところで、
たとえばヘミングウェイが見たのとほとんど変わらないであろう風景を見ながら、
ヘミングウェイになった気分でダイキリを飲めてしまうのです。
(2015年にアメリカと和解したので、今のうちに行かないと変わってしまうと思われる。)
ちなみに海を渡ったお隣のメキシコでもバーカウンターでモヒートを薦められましたが、
レモンをたくさん搾って入れてくれて、テキーラ+レモンが大好きなメキシコ風かな?
日本だとあまり中南米で使われるミントが手に入らないので、
現地とは味わいが変わりますが、あぜ道に生えている薄荷を使っても割とイケます。
(日本の薄荷は香りきついので、葉っぱの枚数やレモンなどの量を調整すべし。)
そしてラムはハバナリブレで。これは日本にも輸入されてます。
インドのラムとかは甘ったるいのもあるので、キューバ産のほうが失敗しないかも。