アメリカンフードの代名詞ともいえるハンバーガー。スペイン語でも名前はハンブルグの地名そのままで呼びます。ころんとしたバーガーバンズに肉やチーズなどを挟んだファーストフードですが、アメリカとの国交がないキューバでは当然ながらアメリカのバーガーチェーン店など一軒もなく、つまりパンから中身から職人さんの手作りのお店も少なくない。
このバーガーはジャンクフードとバカにしていたのを恥じねばならないほど美味しかった。シンプルながらスパイシーな肉とふわふわパンの相性抜群!
シンプルなのにやたらとうまかったハンバーガー
外国人が訪れる観光地には外国人向けのこじゃれたレストランやカフェしかありませんが、お昼時の路上や病院など一般市民が集まる場所にはしばしば屋台がでています。
このお店はハバナの郊外にある病院の前に出ていた。手作りのバーガー屋、生搾りジュースや等が出ており、庶民で賑わう。
ハンバーガーというと挽肉を使ったハンバーグを挟む物が一般的ですが、これは肉の繊維を叩いてつぶしながら肉を薄く伸ばしていったもので叩きながら振り入れたと思われる塩、胡椒、オレガノなどのスパイスが肉全体にまんべんなく行き届いていて、お見事!な味。
その薄く伸ばした肉を鉄板でさっと炙ってバンズに挟んだらできあがり!
製法はボリビアのシルパンチョにそっくりですが、シルパンチョよりもスパイスがあっさり目で、甘めのパンによく合っているのです。
ソース類も全くつけずに食べられる繊細な味!
物資が少ないキューバだからこそシンプルになったのかもしれませんが、シンプルだからこそ絶品でした。
キューバでは兌換紙幣が出回っています。
外国人旅行者が利用するような施設や輸入品、工場生産の加工品などは兌換通貨建てで日本で買うのと値段はさほど変わりません。
持っている人からはたくさん取るという姿勢は悪いとは思いませんが、気軽に食べられる食堂みたいなものが皆無なのが残念なところ。
ただ、その兌換紙幣も両替所に行けばペソに両替できるので、
ほんの少し両替して、時々、こういう店に並んでみると楽しめます。
外国人とキューバ人で料金が異なるお店もありますが、普通の屋台は区別がないので、
是非行列に並んでみて。キューバ人が並んでいるお店は大抵外れません。
左からチーズサンド、ハムチーズサンド(空港)、ホットドッグ(ペロ・カリエンテ)
アメリカンな食事も手作り少量生産なので割と美味しい。ホットドッグのソーセージは今ひとつだったけど。