モーレはかつてはアステカ人が使っていた言葉でソースを意味するmulliが変化してついた言葉で、唐辛子を入れた肉の煮込みやソースのことをいいます。オジャollaは料理や水をためておくための大きくて広い口のある土瓶のこと。つまり、この料理はこの土瓶に入った肉と野菜入ったシチューのことで、いわゆる土鍋煮です。
牛肉、ズッキーニ、トウモロコシなどの野菜をごろんとざく切りにして煮たもので、割とさっぱりした味わいです。
スパイスもほどよく、辛くもないので日本人にも食べやすい。
肉と野菜の土鍋肉込み。
材料は主に、肉(牛や豚。牛すじをとろとろに煮込むとより美味い)と、大きめに切ったたっぷりの野菜、ズッキーニ、ジャガイモ、トウモロコシ、タマネギ、トマトなどを数種類の唐辛子やスパイスと共に煮込む。
クミン、ニンニク、胡椒など日本人にもなじみがあるスパイスを使います。
柔らかくなるまでじっくりと下ゆでした肉を使っているので、余計な脂は落ち、柔らかくてとろとろ。野菜のうまみたっぷりスープ。
胃の中にじんわりしみこむ優しい味なのがうれしい。
さらにこれにお好みでライムを搾ってもっとさっぱりと、辛いのがお好みでしたら生の青唐辛子をどかどかといれます。
ちなみに写真はカンクンの軽食スタンドのモーレ・デ・オジャ。
トルティージャ、ピラフ、ジュース付きのスープ定食でした。
お腹にどっしりと重いステーキやチーズたっぷりピザなど、こってりした味に飽きた時に胃に優しくてオススメです。二日酔いの朝のみそ汁みたいな感覚で食べられます。
ただ、あれですね。トウモロコシはできればつぶつぶで入れたい。
だって、食べにくいんだもん。(大抵ぶつ切りで入ってます)
そして、日本人にはご飯はやっぱりおかずではないので、これだど主食が2品並んでいる気がして違和感あるんですよね。