チャンチョとはスペイン語で豚肉を、そしてtausiは英訳を見る限り黒豆。「黒豆入り豚肉?」と注文してみたら、なんと豆豉炒め。広東語のダウシーという発音が変化して、そのまま根付いた物だと思われます。
たっぷりの豚肉を白菜、トマトなどの野菜、豆豉と共に炒めてある。豆豉はうまみを引き出すべくぎりぎりの量を使用していてあっさりしていながらジューシーで美味しい。
チャンチョ・コン・タウシってどんな料理?
中国の広東省などからの移民がもたらした中華料理は、ペルーではチファと呼ばれ広く大衆に浸透しています。
ペルーの町の大衆食堂のお昼ご飯は、日本のランチのように数種類のメイン料理とスープから選べるコーススタイルの店も多いが、そこそこの大きさの町に行くと気軽に入れる定食屋風の店もあります。
チファとクリオーリャ料理※の両方を扱うコミーダ(定食屋)もあり、ちょっと洋のテイストの入ったスープと炒飯なんていう組み合わせで食べることもできます。
※クリオーリャ料理とは?
新大陸生まれのスペイン人をクリオーリョと呼ぶ。クリオーリョが土着の食物や調理法を自らの食文化に取り入れて出来た中南米独特の郷土料理。
周りのテーブルを見ていると、とあるペルー人家族は、山盛りの野菜サラダと共に炒飯を食べていました中華料理で体を冷やす生野菜サラダなんて考えられないし、勿論、日本の中華食堂に野菜サラダもおいていません。
チファはもうペルー料理として浸透しているのだなぁと思った一コマ。
ちなみに「ご飯ありますか?」と聞いた後、ゴニョゴニョと何か聞かれて適当に返事したら炒飯が出てきました。
炒飯を食べている人が多かったし、ポピュラーなんですね。
ジャガイモ、ピーナツ、トマト、唐辛子などは南米から世界各国に伝わりましたが、
逆に白菜や豆豉は中国から渡ってきたんでしょうねぇ。
ペルー料理に飽きたらチファをどうぞ。全く辛くない醤油ベースの料理ばかりです。
中国で食べる中華料理よりも全体的に味が薄めで食べやすいですよ。
(私はペルー料理は飽きなかったけど。大好きな味です。)