拆骨肉chai gu rouとは漢字から読みとれるとおり骨から外した肉=スペアリブのこと。拌banはかき混ぜる=和える、茄子que ziはまんま茄子ってわけで、スペアリブと茄子の和え物です。
茄子も肉もあまり油を使わずに焼いた後、別容器で味噌と葱の千切りを加えて和えたようです。
肉や茄子には下味の塩胡椒もしてない上に生葱が加わるため、みその辛さを全く感じず、むしろ薄味でサッパリ。夏に素麺なんかと一緒に食べるのもいいかも。
スペアリブを野菜いっぱいで食べる。
中華料理のおかずは炒め物や揚げ物などたっぷりと油を使う物が多いですが、
この料理は珍しく、冷菜でないのに使っている油が少なくサッパリとしています。
油との相性の良い茄子ですが、茄子を焼く時にも油をほとんど使っておらず、
逆に茄子に火が通りやすくなるように炒める前に細長く裂くように切ってあるのがわかる。
スペアリブにも茄子にも塩胡椒などの下味すら付いてないので、味噌の味がうすーくついて、葱の辛味とシャキシャキした食感がさらにサッパリとした後味にしてくれます。
使ってある中国味噌は甜麺醤の様に甘くなく、しょっぱい味です。
日本だと八丁味噌あたりが相性がよいかもしれません。
甘い味つけが好きな方は、砂糖をほんのすこし入れると食べやすいと思いますよ。
弾力がありかみごたえがあるスペアリブとくたくたの茄子、シャキシャキの葱という、
食感の違いも楽しいです。
「拌」って料理法は冷菜メニューに載ってることが多かったのですが、
個人的に冷たいおかずより温かいおかずの方が好きなので、嬉しいおかずでした。
日本でもテキトウにアレンジしてつくってみよう。
天時家常菜館
長春の街の中心部近くにある家庭料理のお店。
何を頼んでも味つけは薄目で炒め物の割にはサッパリしていて、高級中華レストランのこってり味に飽きた時にオススメです。
「家常菜」というのが日常的なおかずという意味なので、こういう看板を出しているお店を探すべし。
ちなみに日本豆腐を頼んだら「日本人が日本豆腐を頼むなんて・・・」
ってかんじに小姐にくすくすくすって笑われました。