青椒qingjiaoはピーマン。墨魚moyuがイカ、そして炒shaoは炒めもののこと。甲烏賊とピーマンをざく切りにし、葱、セロリ、生姜、唐辛子を薬味にいれてスープを加えて炒めてあります。
青椒の味はピーマンよりシシトウに近く、味はピリッと辛い。サッパリした味わいのイカと相性がよく、家庭料理でもよく登場するようです。
さらに赤い唐辛子で外側にも辛みをコーティング。見た目も美しくなります。日本で売られているピーマンでは出せない味です。
白くてプリプリのイカに鮮やかな緑が艶々とした炒め物。
これは華南沿岸の都市廈門の海鮮料理屋の料理。
廈門は海産物が豊富な場所なので、海鮮料理屋が多いのですが、路地裏で食材が入った洗面器を並べた小さなお店で頼んだもの。
食材を選び、美味しい食べ方を尋ねたらおばちゃん一押しが炒めものでした。
ピーマンはシシトウくらい、生の赤唐辛子はつんと来るけど、日本の鷹の爪ほど辛くはないし、イカにばっちり合う。
海鮮や野菜を炒める時、さっとスープで仕上げる調理法は、中国の南方や南方からの移民が多い東南アジアでよく見ます。
ただし、家庭料理としても定着しているみたいなので、全国的に食べられているいわゆる家常菜の類かもしれません。
甲烏賊は歯切れが良く、身は柔らかで旨みが濃いです。
さっと炒めるのが一番美味しさを引き出すのかも~。
宜友海鮮大排档
廈門市■元路(Kaiyuan ru ■は廾の上に一)263号
廈門島の中山路から平行に2本北にあるkaiyuan路にある海鮮料理屋。
周囲にはこじんまりとした海鮮料理屋がずらりと並んでいるが、なぜかこのお店だけいつでも満員。深夜になってもお客さんがひっきりなしに訪れます。
お客のほとんどが中年男性で、4人連れで、座ると同時にビールを2ダース頼んだり、各自の目の前に白酒とウィスキーが並んでいたりと、とにかくみんな飲みまくる。
会計をしてみると、注文前にきいた値段よりもかなり割引してくれていて、新鮮な魚介類はいわずもがな、かなり安く食べさせてくれるので常連が多いのだと思います。
日曜などは他の店も満席でしたが、平日はこの店だけ超満員。
目の前の店が閑古鳥だったので気になってしょうがなかったです。