ジャレビーjalebiとは北インドでもっとも庶民的なお菓子。小麦粉と米粉、水を混ぜてゆるめに作ったお菓子の生地をチューブから絞り出すように油の中に投入しながらプレッツェルのような形を作り、油でカルっとなるまで揚げます。そしてそれをサフランで色づけしたシロップに付けたら完成です。
生地に水分が多いため揚げると水分が抜け落ちてぽこぽこになり、その隙間にあまーいシロップがまんべんなく入り込む。見た目の強烈さもさることながら、甘さのインパクトもスゴイです。
色がどぎつい!南アジアのあまーい揚げ菓子。
このお菓子は街角のお菓子屋さんが実演販売をするかのように店頭に並べた大鍋で揚げていて、町で頻繁に目にします。
もう、見ただけで甘そうで、また日本の菓子にはない色合いなので、一体どんな味なんだろう?と興味はあっても近づきづらい。
なかなか第一歩が踏み出しにくいものです。
日本のかりんとうと違って揚げる前の生地がゆるゆるなので、揚げた後の食感は全体に軽いのですが、まるでシロップを食べているかのようにシロップがまとわりついて、とにかく甘い。
でもこれは北インドの夏の強烈な暑さなどを考えてみると、
一口で糖分補給になってエネルギーが充填される気がした。
観光に疲れてふーーーっと一息入れたい時とか、かじるといいですよ。
このお菓子に限らず、基本的にインドのスイーツはかなり甘いです。
いわゆるケーキみたいなお菓子もシロップ漬けにしてしまうので、
ああ、シロップに付けなくても美味しいのになぁ・・・と思うのは日本人だからでしょうか。
中東と陸続きだし、ムガール帝国時代にあちらの食文化が入り込んできたのもあり、
お菓子類も中東諸国と似たものが多いですよ。
色が毒々しいのはサフランなので気にせず一度くらい食べてみてください。