ネームnemは焼きおにぎりのようにご飯をまあるい形にまとめた後にこんがりと炭火で焼いたり、揚げたりしたものです。炭火で鶏や魚を焼いている屋台を覗くと、アミの上でこのご飯をごろごろと頃がしながら焼いているのを見かけます。
食べる時はお皿の上でスプーンで崩しながら食べるのですが、焼きおにぎりのような風体におもわず、ぱくりとそのままかみついてしまうのが日本人のサガ。
具が入ってないものから刻み葱入りまでいろいろです。
ラオスの焼きおにぎり。
私はこちらの料理はヴィエンチャンの川沿いの屋台で戴きました。
ビアラオとピンカイ、ネームにタムマークフンという定番を並べ、夜風に吹かれながらぷはーっとやった思い出があります。
一緒に出してくれたスイートチリソースはピンカイ用だったのか、ネームにつけろと言う意味だったのかは未だわかっておりません。
このネームを使ったラオスの名物料理にネーム・カオがあります。
こちらはネームを崩した後、豚の皮や酸味のあるソーセージ「ソム・ムー」や野菜類を混ぜ、スパイス、ライムなどで味付けた混ぜご飯を、さらにハーブ、葉っぱで包んで食べます。
見た目は炒飯と野菜の盛り合わせのような感じなのですが、食べてみるとご飯の香ばしさが違うそう。
パラパラに焼いて作る炒飯と異なり、お米の食感が均一でないので、おこげご飯を食べているような嬉しさがあるみたい。
それにソム・ムーやライムの酸味、豚やピーナッツの油分などの複雑な味わいを加え、さらにハーブや野菜を巻いてサッパリと仕上げる。
ネームとはベトナムでは肉を中心とした具を包んだ春巻きのことですが(北部でネム・ザンという)、ラオスはソーセージを混ぜ込んだ混ぜご飯をハーブと共に葉っぱでくるんだものです。
何かを包んで食べるということをネームと呼んでいるのやもしれません。
ネーム・カオは専門のお店がありますので、見かけたら是非どうぞ。
あ、でも焼いただけのネームも充分美味しいです。シンプルで。
ネーム・カオについては、こちらの記事がわかりやすいです。
≫Nem Khao (Lao Crispy Rice Salad)(英語)
≫Nem Khao (Laotian Fried Rice Ball Salad)(英語)
≫Nem Thadeua (salade de riz lao)(フランス語)
ネームカオのテイクアウト写真やレシピが大きな写真で紹介されてます。
おこげがアップで載っているので、炒飯とは違うのがよくわかりますね。
まだ自分で写真を撮れてないので、誰かからお借り出来たら掲載するかもしれません。