サーラーパオが饅頭、チャイが心、ケムがしょっぱいという意味のラオス語。つまり意訳すると塩辛い味の餡が中に入った饅頭ということになりましょうか。
豚肉、玉葱、春雨で作った饅頭の餡に1/4にカットしたゆで卵を加え、饅頭の皮で包んで蒸してあります。作り方は中華まんなのですが、生地がふっわふわ。日本でも中国でもここまでふわふわの中華饅頭を食べたことはありません。
具はあっさりした味つけですが、割にジューシーでもあり、おなかにもたれず朝食に食べても結構イケます。
肉まん。真ん中にゆで卵が入ってたりする。
実はこのサーラーパオはベトナム系のおばちゃんの屋台で買いました。豚肉まん、鶏肉まんとあったうちの豚肉まんです。ラオスでバリバリに商売をしているのはベトナム人や華人が多い。
右写真下はベトナムの南部で食べた肉まんですが、具が似てます。
ただし、ベトナム南部は甘めの味つけを好むので甘味が強かったですが、ベトナム北方と国境を接するラオスだけあって、サッパリとした味つけ。
肉が少なめで春雨が割に多めなので肉汁は春雨が吸っています。
だから余計にサッパリ感じるのかもしれません。
バンズをふわふわに仕上げてあるからこれがとても合っていました。
ちなみに冒頭でサーラーパオを饅頭と書きましたが、中国では饅頭と書くと具が入っていないものを指します。具入りは「包子」です。
日本には間違って伝わった言葉がそのまま定着してしまいました。
タイでもラオスと同じく包子のことをサーラーパオซาละเปといいますが、中国語の音訳からきた名詞だそうです。
サーラはサンスクリット語で物とか本質を指す言葉で、パオは包子のパオから来たのかな。
外来語から派生した名詞で、サーラパオ=包子がタイ、ラオスに定着してます。
ちなみに中身がクリームなどの甘い餡の場合はサーラーパオ・チャイ・ワーン。
ワーンは甘いという意味です。クリームが入っていたりするそう。
日本にもすっかり中華饅頭定着していますが、具はだいぶん想像と違います。
東南アジア人の好みはこんなんだなぁと思いつつ食べてみてください。