チョウメンchowmenは中華の炒麺chao mian=チャオミエンの発音が変化してインド、ネパール地域で定着したもの。つまり炒めた麺=焼きそばのことです。
中華そばを野菜や卵、肉などと炒めたものに醤油や塩などで味付けたものですが、少ない調味料でシンプルに仕上げた物が多い。
麺さえあればあり合わせの材料で作れる料理のため、外国人が行くようなゲストハウスや食堂でも定番のメニューです。
南アジア風の焼きそばです。
日本の焼きそばのはっきりとした違いは麺です。
日本の焼きそば麺は一般的に蒸した麺を炒めて味付けますが、ネパールの場合は生麺をそのまま材料と一緒に炒めます。
麺に水分が少ないためもそもそっとした食感が残ってしまう。
茹でてから炒めたらもっとおいしい気がするのですが、山村では水は何時間もかけてくみに行くものだし、都会でも断水はしょっちゅう。
飲み水さえ貴重なところでは贅沢なことかもしれません。
ただ、高地の場合は気圧差の影響でで沸点が低いので、
茹でた方がまずくなる可能性もありますね。
ちなみにお隣のインドでは中華系のメニューはたいていケチャップ味で、
チョーメンも醤油にどっぷりとトマトケチャップが混ざったりしますが、
ネパールは「ケチャップいる?」とは聞かれることはあっても最初から
入ってはいませんでした。
胡椒も使わないし、全体にやっぱり質素なのかなぁと思いました。
(どの料理もその地方で取れるスパイスをシンプルに使ってある。)
そのお陰でふつうというか、むしろ野菜の甘みが生きてくる感じです。
ダルバートなどの煮込み系に飽きたときなどにどうぞ。