テオチューグース teochew goose [潮州焼鵝肉]

テオチューグースは中国の潮州料理の一つ。ガチョウを醤油につけ込んだ後にじっくりとロースとした物で、ダークソースと呼ばれる甘くどろっとした醤油ソースに付けながら食べます。
淡白な味付けが多い潮州料理の中ではわりとしっかりと味がついており、酒の肴にちびちびやるより豪快に白いご飯に盛って丼にして食べたくなります。
ガチョウ、茹でた青菜とご飯があれば、もうそれで大満足かも。

ガチョウをシンプルにローストした絶品料理。

日本ではあまりメジャーではないガチョウ料理ですが、中国ではごくごく一般的です。
肉だけでなく、内臓、水かきなども余すことなく調理して、前菜、スープ、メインと使い分けます。
 

シンガポールの主な民族構成は中華系、マレー系、インド系。
住民がイスラム教徒やヒンドゥ教徒など様々な宗教を持っているため、 比較的宗教観に左右されないニワトリ、アヒル、ガチョウなどの
鳥獣系の料理がポピュラーです。
これらの肉をローストして、ダークソース（甘辛醤油）で食べさせる店はあちこちにあります。（うまさは店によってピンキリだそうですが。）
 
私がガチョウを食べたのは、中華街にある潮州料理の大衆食堂、李貴席館。
ガチョウの下に上げ底で豆腐があるのですが、淡泊な豆腐ですから、
ガチョウの脂と、ソースがかかってもまた美味しくいただけました。
店の見た目は大衆食堂だけど、プロの作る上品な味デス。また食べたい。
 

李貴（亜蟹）席館 Lee Kui(Ah Hoi)Restaurant