蚵仔が牡蠣、煎は油を引いた鉄板で焼く調理法のこと。牡蠣を具に入れたオムレツのことで夜市など至る所で目にする台湾の代表的な料理です。
牡蠣、もやし、韮などを炒めたものをさつまいもの澱粉と卵でとじた独特のオムレツで、お好み焼きのような見た目。ちょっと甘めのチリソースがかかっています。
さつまいも澱粉がでろりとした様はなんとも独特ですが、腹持ちもよく、ソースも無難なので日本人の口にも合います。
台湾屋台やお店で定番の味。腹持ちのいいオムレツ。
この料理はもともと貧しかった時代におなかを満たすために考案されたといいます。
「煎食追」と称する台湾西部沿海地区の伝統食がルーツともいう。
これはサツマイモの粉と牡蠣、豚肉、シイタケなどを炒めた餅だそう。
17世紀に鄭成功はオランダ軍から台南の領土を回復しましたが、その時代に、現地で手に入る食材である牡蠣やさつまいもの粉を炒めて食べたのが始まりということです。
オランダが築城した台南の安平は漁業が盛んで牡蠣は名産品です。
この鄭成功が食べていた料理が後世に残されたといういうことです。
実際には中国大陸の福建省から各地に伝わったという節が濃厚なようですが、鄭成功が伝えたという方がロマンがあるではないですか。
(参考:大台湾旅行ネット)
ちなみにタイのオースワンのことをこれと比較する人が多いですが、私としてはオースワンの方がうまいといいたいです。
というのも牡蠣の量やもやしの量がタイの方が山盛りでうまいから。
台湾の蚵仔煎は「オムレツ」という言葉がふさわしいですが、オースワンはオムレツというより、鉄板焼きやもんじゃに近いです。
そして、惜しみなく入れられた牡蠣の山!牡蠣好きとしてはたまらないのであった。
勿論お店によるはずですが、蚵仔煎は牡蠣を食べてるより片栗粉のでろでろを食べてた印象のが強い。
でも台湾の人は片栗粉のフルフルが好きなようで、特に台南はふるふるした料理が多い印象がある。
要するにこっちのが台湾人好み(台南人好み)なんだと思います。
陳家蚵捲
台南市安平路786号 tel: 06-2229661
安平の牡蠣巻を最初に売り出した元祖のお店。ガイドブックにも公共の観光案内にも必ず載っています。
店内はファーストフード店の様な作りで昼時は大混雑している。
入口に置いてある注文書に数を書き込んで注文する仕組みなので、日本人でも入りやすい。(漢字が読めない人は苦労する。)
店主のオリジナルだという商品の数々はビールのお供になるものばかりで、店に台湾ビールがないことだけはがっかりだ。
持ち込んで飲んだりもだめなんでしょうねぇ。
お昼時は席の争奪戦になるので時間をズラした方がよいです。