胡椒hujiaobingは調味料の胡椒で味つけたもの。餅bingは小麦粉を練った生地を使って作った粉ものの総称です。赤身の牛肉と葱を甘辛い味つけにし胡椒をたっぷりいれて仕上げた餡を小麦粉を練った生地でくるんで焼いたパンです。
香ばしく焼けたパン生地は中身はもっちり。ちょっと甘めの生地に醤油ベースの肉の甘じょっぱい感じとよく合い、おまけに粒胡椒を噛んだ時のピリリとした刺激がアクセントになってよいです。
何がスゴイって、これ屋台で売ってるんですよ。窯焼きで。
こちらのパンは高雄の六合夜市にでているパン屋台です。
予め仕込んであった生地の発酵やあんの具材を使い、屋台で生地をのばし、餡を包んでパンの形を作ります。
そして屋台の裏にあるタンドールのような形をした壷釜を使い、壁にべたべたとはりつけて焼いて行くのです。
タンドールは火力が強いのであっという間にナンを焼きあげますが、この釜も同様の効果があり、比較的短時間でパンが焼けるため、屋台で実演販売をするという力業ができる。
(といっても焼き上がりに10分くらいかかるみたいですけどもね。)
焼きたての熱々のパンですから美味くないわけがなく、熱々をほふほふとほおばりながら夜市散策と相成ります。
ところでお隣に同じ系列の起司薯餅のお店があります。
要するにジャガチーズパンなのですが、こっちは人気が今ひとつ。
台湾の人は肉の方が好きみたい。
しかし、何がスゴイって、これを屋台で出すことがスゴイですな。
ちなみに最初は高雄でしか見なかった胡椒餅の屋台はいまでは台北の夜市でも見かけます。
焼きたて熱々の上、パンなので西洋人などの外国人まで行列に並んでまで買っている。
いわゆるお惣菜パンの類いなんだけどもこういうのも外国人も美味しいと思うんですね。
いや、焼きたては絶対に美味しいに決まっているか。
胡椒餅、起司薯餅
住所:高雄市新興区六合二路
台湾の高雄にある最も有名な観光夜市です。
10年ブリに来てみたら観光客目当ての土産物屋の数がすごく増えていて驚いた。以前はお粥やとかがひっそりと営業していた感じだったのに。
中国大陸からの観光客が特に多く、人混みがとぎれません。
こちらはその観光夜市のちょうど真ん中辺りにあります。
チーズより肉の方が飛ぶようにうれていました。