蒸zhengは蒸す、餃jiaoはご存じギョーザのこと。餃子の本場中国大陸北部ではお湯で茹でて食す水餃子が一般的ですが、南部はせいろで蒸した蒸し餃子も多く、台湾では広東料理を出す店や専門の小吃店で食べられます。
中国大陸では餃子の類は主食として食べられるものですが、皮が極薄なので「おかず」として食べても違和感ないくらい。皮を破かずにじゅわっとあふれる肉汁を余すところなく吸い尽くしたい!
餃子はゆでと焼き以外もある。
台湾には小吃と呼ばれる小腹がすいた時に食べられるちょっとしたおかずやご飯物を出してくれる専門店がありますが、「蒸餃」と看板を掲げたお店は蒸し餃子を出してくれる専門店です。
簡単な食堂といった見た目をしていても味は本格的という店が多く、胃袋がいくつあっても足りない。
写真の餃子は台東の10大小吃店ともいわれている鄰家蒸餃のもの。
「鮮肉蒸餃」「鮮蝦蒸餃」という名称のごとく、新鮮な肉や蝦の餡を極薄の皮に包み込んで丁寧に蒸し上げられています。
その皮の薄さはぷりっぷりの蝦が皮の奥に透けて見えるほどです。
一口噛むとスープが口の中にあふれ出て、小籠包かと勘違いしそう。
台湾は大陸から渡ってきたあらゆる種類の中華料理が食べられますが、上海料理の小籠包といい、この蒸し餃子といい、大陸の味が進化して、ずっとうまい物に変わっているのが嬉しいところ。
食べあるいても食べあるいても美味しい物が次々と現れて困りますけども、ダイエットは日本に帰ってからと腹をくくって、食べ歩きを敢行してください。
肉なしの素菜蒸餃や野菜多めの菜肉蒸餃などを選べばヘルシーかも。
鄰家蒸餃
台東市中正路48號 tel:089-333020 http://linjia.tw/p1.htm
台湾東南部にある台東市にある蒸し餃子のお店。
蒸し餃子や麺類の他、炒め物や冷菜などのおかずもあります。
入店してすぐに注文票をもらい、食べたいものをチェックして先に精算する仕組みなので日本人には利用しやすい。
(欧米人はこまるだろな~。漢字読めなくて。)
台東には蒸餃店が沢山ありますが、一押しなのがこの店だそう。
ちょっと駅から歩きますが、台東海浜公園への散歩のついでに是非。
ただしお昼時は混むので外した方が無難です。