カノムチンขนมจีนは米でできた生麺のことで、水で溶いた米粉を筒に入れてところてんの様ににゅ~っとお湯の中に突き出しながら作ります。ベトナムのブンと似た感じ。
ナム・ヤーน้ำยาは魚をすり潰してココナッツミルクを加えて仕上げたカレーペーストのこと。これをカノムチンと合わせて食べることが多いです。(プラปลาは魚。略すことも多い。)
魚のうまみをまるごととれるスープに麺が絡みつきます。作るのは相当手間がかかりますが日本の素麺でやっても美味しいと思う。
タイカレーそうめん。これは夏に食べたら絶対うまい!
この料理はタイの南部でよく食べられています。
カノムチンは水分を多く含んだ柔らかい麺。
カレーペーストもココナッツミルクと合わさって辛さもあまりきつくはないです。
主に朝食に食べられます。朝から力が出ていいかも。
ガランガル、にんにく、レモングラス、唐辛子などをすり潰した物に魚、ココナッツミルクを加えてどろりとした状態にします。
味つけは塩、椰子砂糖に海老ペーストです。
スパイスがそれほどきつくなく、アミノ酸系のうまみが多いため、日本人にわかりやすい美味しさです。
自分で作るには超めんどくさそうですけど、宮崎の冷や汁を作るような要領かも。夏ばて防止の意味で素麺で代用して作るのはアリだ。
ところで、カノムチン(カノムジン)は直訳すると中国の菓子です。
チン(ジン)จีนが中国という意味なのです。
麺料理自体が華僑が伝えたと考えられているのでそこから来たのかも。
食文化研究の第一人者である石毛直道先生によると、ミャンマーのモン族に由来するのではないかという説もあるそう。モン族の言葉ではカノムチンは加熱した物という意味だそうです。
東南アジアの麵(石毛直道食文化アーカイブス)
言葉も食べ物も自然発生的に同時期に複数の箇所で発祥することは起こりえるので、どちらも説得力のある説には違いない。
ちなみにこのページの製造工程写真はタイではなくラオスで撮影した物です。
現在のタイで出回っているものはほとんど機械を使って作るそう。
ラオスではまだ手絞りで作っているお店も結構残っているとか。
いつかできたてと作り置きで味が違うのか食べ比べてみたいです。
カノムチン・ナム・ヤー レシピ リンク
クルアタクシン T.S. Cusine ครัวทักษิณ
89/34-35 Phayathai Road, Rajchathewee Bangkok 10400
オカマショーでおなじみのアジアホテルの向かい側、COCO-WALKの中にある。
ハーブの専門家であるご主人の経営する店なので、タイハーブをふんだんに使った繊細な味が楽しめます。
タイ南部、マレー系料理が中心のお店なので、辛い料理も多く、南部風にパク・ノ(野菜盛り合わせ)を付けてくれる。
いつもお客さんが少ないので心配してしまうのですが、行くとあるのでなんかホッとします。(←大きなお世話だ。)