ゴイgỏi=サラダ、和え物、ブォーイbưởi=ザボン。tôm khô=干しエビ。ザボンと干しエビの和え物という英訳を見て頼んだのだが、出てきたときに思わず感嘆の声を上げてしまった。
「うわ~きれ~」
ザボンの黄色、トマトと干しエビの赤、たでの葉の緑が白い大きなお皿の上に鮮やかに映えわたる。ゴイブォーイというとザボンをほぐしてあえてあるものも多いらしいが、この盛りつけの方がうつくしー♪
柑橘をヌックマムで味付けると絶妙な塩加減。
味は至ってシンプル。
ヌックマムに酢とほんの少しの砂糖を使ったたれがちょこっと和えてあるだけのこのサラダ。
かみ砕いたときにほとばしる瑞々しい果汁。そして口の中に広がるザボンの渋み、酸味、甘み。そいつに干しエビをぎゅっと噛んだときのうまみと塩気がびっくりするくらいにあう。
干しエビっていつもは縁の下の力持ち的な存在。
スープのだしにされたり、砕いて振りかけ風に使われたり、カルシウムの補給的な位置づけで使われたりしますが、このサラダにおいては完全なる主役級!
このエビちゃんがいなければ、単なるデザートですもん。
私はポテトサラダにリンゴが入っているのはあまり好きじゃないのです。
リンゴの甘さとあのマヨネーズの油と塩気がなんだかミスマッチな気がして。
「リンゴは食後にデザートで食べるのだ!」と言いたくなる。
しかし、このザボンのサラダ。いいです。サイコーです。
味付けと組み合わせが絶妙で、どの素材も持ち味を消さずにさらに深めあう。
ブラボー。ベトナム料理!って思った。一押しの品でございます。
あつーい6月初旬のベトナム旅行だっただけに、このさっぱり感がさらにうまく感じたのだなぁ。
ザボンじゃなくてグレープフルーツでもうまいと思いますわ。
ゴイ・ブォーイ Goi Buoiの作り方
ザボン 1個(グレープフルーツなら2個)
トマト 1/2個
干しエビ 大さじ2
レモン汁 大さじ2
砂糖 大さじ1
たでの葉 あれば(日本では水田や湿地に生えてるそうです)たれ:ヌクチャム
ヌックマム 大さじ2
レモン汁 大さじ3
砂糖 大さじ3
ニンニク 1かけ
赤唐辛子 1/2本
- 干しエビは少量の水につけて柔らかく戻す(レンジでチンが簡単)。
- ザボンは皮を剥き薄皮から身を取り出し、食べやすい大きさにちぎる。
- トマトは半分に切った状態で半月形にスライスする。
- 1,2に砂糖とレモン汁を加えて混ぜ下味を付ける。
- 赤唐辛子の種を除いてみじん切りにし、ヌックマム、レモン汁、砂糖、
ニンニクのみじん切りを加えてヌクチャムを作る。 - ザボン、干しエビ、トマトを器に盛りつけ、ヌクチャムを添えて完成(和えても美味しい)。
フルーツの甘みがあるので砂糖はあまり入れなくても美味しいので
唐辛子の辛み具合などでお好みの分量に減らしてください。
干しエビは手間を惜しまないなら油で揚げるとカリカリの食感がプラスされてベター。
揚げた方がよりバランスが取れてベトナム料理っぽくなる。
エビは干しエビではなく茹でエビを添えてぷりっぷりの食感を楽しんでも◎。