知県は関東から見て北海道や九州よりも近いのになぜかもっと遠くにある場所に感じていました。飛行機の旅は距離がないともったいない気がして、かといって電車で行くとなると・・・。ね、遠いんですよ。
今回、連休で特典航空券がとれるところを探しての松山往復!
松山空港からレンタカーを借りて高知県を南下し、宿毛から沖の島、そして四万十、宇和島経由で松山に戻るというルートで初の高知県散策。
島、そして最後の清流と呼ばれる四万十川見たさに行った高知でしたが、清流よりも印象に残ったのは地域活性への取り組みでした。
宿毛から一ノ又渓谷温泉を経由して四万十川流域へ。
食事どころが何もなかったので道の駅に立ち寄ってみました。
道の駅というとトイレ付きの休憩所というイメージです。
「なんか軽く食べるものでも・・・」と立ち寄っただけだったのですが、
扱う商品の徹底ぶりにびっくりしてしまいました。
扱う商品のすべてが高知県産。それもペットボトルの飲み物まで。
コ○コーラとかおいてないんですよ。
このページの最初に載せた四万十紅茶がそれです。
その他緑茶やジュースなどもぜーんぶ地元ブランド。
そして、おみやげ物一つ一つに生産者の物語がきちんとあって、
道の駅=どこでつくったんだかわからない土産物で一杯という
イメージが一瞬で払拭されました。
そういえば、以前、知り合いが四万十の町おこしのネットワーク構築を
手伝ってくれと言われていたのを思い出した。
「あ、これだったのか~」と納得。
その後、その知人がどう関わったのかはなぞのままですが、
本気で町おこしをしている地元の人たちの気合いが一目で伝わりました。
その後、車を走らせるといくつもの農産物の直売所を見かけました。
「野菜安いなぁ」とぐるりと見ていると、一人のおばあちゃんが原付で
ぶぶーーんと直売所にやってきました。
「これね。200円でいいから」
あそうか。この直売所で売られている野菜の値段は作り手が付けるんだ。
きっと売り上げの何割かを施設に収め、残りがおばあちゃんの小遣いになるのだろう。
よーく見ていると野菜達の中には形が不揃いなものが結構ある。
形や出荷量の問題で流通には乗せられない野菜達は、
こうやって地産地消の名の下に地元で売られ食べられる。
趣味か健康維持か小遣い稼ぎか、野菜作りをしている目的は様々だと思いますが、
作ったモノが売れればそれは作った人への評価だし、買う方も美味しいものが安く買えて大満足。
コンサルタントの阪本啓一氏が提唱するJOY×JOYの関係ってこういうのかも。(気づいた人はうまくいく!)
都心でも自家菜園ブームでわざわざ農地を借りてまで趣味で野菜を作る人が結構いますし、
自分で食べきれない分だけでも売ることが出来たら趣味にもう一つ喜びが加わると思うのだが。
趣味の範疇でやる程度なら農家の仕事を圧迫する程にはならないと思うし、
むしろ食糧自給率あがって良くない?!
その他、宇和島のフェリー乗り場の道の駅は巨大な市場のようでした。
■30センチくらいある長なすが4本で100円。
■ばかでかいお化け米茄子が2個で100円。
■地元の主婦の手作りお菓子もいろいろ。
レンタカーだったのでいろいろ買って帰っちゃいました。
気がつけば清流などあまり印象に残らない四国の旅でしたが(雨だったのもあるけど)、
自分なりに「高知県ってこんなところだった」という物語を作り上げて帰ってきました。
翌日は、高知で買ったいろんな食材で晩ご飯です。
【ミニトマトのベトナム風(ヌックチャム和え)、豚肉と茄子のおかか炒め、削りかまぼこご飯】