インドの東南に位置し、紀元前から貿易の要地として栄えた島国スリランカは、
周りを海で囲まれ、山地もあったことから、海の幸、山の幸共に豊富な食材に恵まれてきた。
スリランカ料理といえば、唐辛子がたっぷりのカレーを思い浮かべますが、そもそもその唐辛子ですら南米が原産。南米から伝わった物がスリランカに根付いた物と思われます。
その地理的関係から南インドからの移住者が多く、料理に使われる食材も南インドとどこか似ている。
スリランカ料理の主な特徴
- ■1日3食。スパイスをふんだんに使った料理を食べる。
- 食材をスパイスで調味した料理が2,3品食卓に並ぶ。
- 唐辛子、カルピンチャ(カレーリーヴ)は不可欠。
- 煮込み料理(ウィヤンジャナヤ)、炒め物(デルダーラ)、
- 和え物(サンボル)、スープ(ホディ)など。
- 普段の食卓は野菜料理が中心。
- 鶏肉や魚(特にサワラ)は特別な日の食卓に並ぶ。
- 唐辛子、カルピンチャ(カレーリーヴ)は不可欠。
- ■ココナッツが各家庭に必需品である。
- 各家庭でココナッツの胚乳を削り、水を含ませて濾してココナッツミルクを手作りする。
- 豆の煮込み(パリップ)にもココナッツミルクをふんだんに使い、美味しく調理する。
- (インド亜大陸でも豆のカレーはポピュラーだが、ココナッツミルクは余り使わない)
- 豆の煮込み(パリップ)にもココナッツミルクをふんだんに使い、美味しく調理する。
- ■ウンバラカダ(別名モルジブフィッシュ)を料理に使う。
- 野菜料理の味つけにスリランカ版の鰹節が必需品である。
- ■海に囲まれているため魚をよく食べる。
- 漁獲量も豊富で海産資源に恵まれている。
- 貯蔵の問題等で魚を干物にしてから調理する習慣がある。
- 特にムスリムが魚料理をよく食べるそう。
- 貯蔵の問題等で魚を干物にしてから調理する習慣がある。
- ■米が主食であり、米や米の加工品が欠かせない。
- さらさらでとろみのない煮込み料理をご飯にかけ、
- しみ込ませながら食べる。
- 米粉をクレープのように焼いたアッパや
- 米粉の麺インディアッパもよく食卓にのぼる。
- しみ込ませながら食べる。
- ■大きな皿にご飯を盛り、各自で取り分けながら食べる。
- ■紅茶の栽培が盛んで、紅茶をよく飲む。
- 世界的に紅茶の産地として有名。日本でも最も多く飲まれている。
- イギリス植民地時代にできたコーヒープランテーションから転嫁した。
スリランカ料理をもっと知る
スリランカ料理=カレーという認識で、どちらかというとそのお株をインド料理に奪われがち。
出版されている本の数も日本にあるレストランの数も圧倒的にインドが上です。
しかし、その味はインド料理とは似て否なるもの。私も行ってみて初めて、おや?と思った物です。
スリランカ料理を知るwebサイト
スリランカ料理を知る本
熱帯語の記憶、スリランカ
インド洋に浮かぶ小さな島スリランカで話されている話者一千万人たらずの言語シンハラ語を、現地でカレー料理の修業を積みながら学んだ著者が、現地の女性から発せられる言葉と著者の郷里の東北地方の言葉が似通っていることに気がついた。
その偶然からわいた興味から、東北弁を応用してシンハラ語の入門講座に展開していきます。
スリランカの料理というより、料理に使われる言葉や文化を知るのに面白い一冊です。
南の島のカレーライス―スリランカ食文化誌
スリランカに魅せられた著者が、カレーライスの原像を探る食紀行。スリランカの食卓に欠かせない、ココナッツの実、唐辛子、ウンバラガダと言われる鰹節の様な調味料、など、さまざまな食材を通じて、スリランカの食文化を徹底追求した一冊。巻末にはスリランカカレーのレシピも掲載されています。
インドカレーに関する本は数あれど、スリランカに触れた書籍は少ないので興味深い。
上記にリンクしたwebサイト「かしゃぐら通信」のサイト運営者の方が著者です。
そんな紅茶で満足ですか―スリランカの本物の味と香りを楽しむ秘訣 (祥伝社黄金文庫)
イギリスで飲んだミルクティの美味しさに驚いたところから、仕事を辞め、単身スリランカの紅茶農園で紅茶修行・・・という
思い切った転身を遂げた日本人女性のスリランカ探訪記から始まる。紅茶の専門書の様なタイトルからすると驚くかも。
紅茶の楽しみ方や専門的な知識も豊富で、紅茶について知りたい方も満足する一冊です。
旅行記、滞在記として、紅茶を知る読み物としても楽しめる本ですよ。
修行の後、現在は日本でセイロン紅茶専門店ミツティを経営されておりますよ。
スリランカカレーを含むカレーの本
世界のカレー料理
日本人が大好きなカレーライス。しかし、日本のカレーは日本のカレーであって、他国では全く異なるカレーが作られます。
そんなさまざまな国のカレー食文化、カレーの特徴とスパイスの扱い方やポイントまでを解説した本。
勿論、スリランカカレーも掲載されています。
掲載されている国名を見るだけで、「え?あの国にもカレーがあるの?」っていう意外性があると思いませんか?
オススメの一冊です。
掲載されている国:インド、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、スリランカ、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ブルネイ、フィジー、イギリス、アメリカ、ジャマイカ、ケニア、日本
本格カレーを作ろう!
インド、パキスタン、タイ、インドネシア、スリランカのカレーがカラー写真で紹介されたレシピ本。
本格的なカレーから各国のカレーを楽しむための主食(チャパティ、プーリ、サフランライスなど)の使い方まで、
盛りだくさんの内容。ポイントは赤字表記初心者にも分かりやすい。
日本のスパイスショップの情報なども掲載されているのが嬉しい。
専門店のシェフ直伝!本格カレーを作る!!
スリランカ食材を買う
アメ横大津屋スパイス・豆の専門店
スパイスは勿論、インドやスリランカで同じみの豆のカレーを作るのに必要なレンズ豆なども取り扱いがある。
本格的なスリランカの味を楽しむに足る充分な食材を扱っています。
ハーブティー専門店 e-ティザーヌ
スーパーで野菜や肉をそろえれば本格的なスリランカ風カレーが手軽に作れます。
自然食と雑貨 SAI MARKET
カレーの壷は、スリランカの生産者と共同で開発したインスタントスパイスミックスで、これを炒め物や煮込み料理に入れることで手軽にスリランカ風の味を楽しめます。
その他、タイカレーペーストやマンゴーチャツネなど、アジア食材も扱う。
セイロン紅茶専門店ミツティ
紅茶の種類ごとの飲み方、保管の仕方なども詳しく解説してあり、素人の私たちでも自分好みの茶葉を選ぶことができるのが嬉しい。
店長の商品に対する愛情があふれていて、また買いたいなと思えるお店ですよ。
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