1人でぶらりとフィジーを旅行中、離島で1人で寂しいお正月・・・かなと思ったら、期せずしてゲストハウス宅で伝統の「ロボ料理」をご馳走になりました。
ロボ料理とは南太平洋で食される伝統の蒸し料理で、地中に掘った穴の中に焼けた石を置き、バナナの葉を敷き詰めた上にいろんな食材をいれて数時間蒸して作る豪快な料理。
この料理は手間がかかるので普段の食卓に気軽に上るような物ではなく、特別な時に作られます。
葉っぱでくるんで蒸し焼きにするのでうまみが凝縮。
料理が蒸し上がるとバナナの葉っぱの蓋を取ります。
蓋となっている葉っぱを次々と剥がしていくと、右中の通り、蒸し上がった芋や肉がごろごろ転がっているのが見られます。キャンプでやるような豪快な料理です。
ページ冒頭に掲載した写真は鶏肉の蒸し焼き料理。ブロイラーなんてないので、身の締まった地鶏。
それに詰め物をしてバナナの葉でくるむと鶏の水分が抜けず、柔らかく美味しく蒸し上がる。
写真下の豚の上に写っているのは芋。タロイモ、ヤムイモの類。これがあっさりちょっとねっとりしてほくほく感が余り無い。里芋の仲間ですが、里芋よりもうまみは少ないです。南国ではこれらの芋が主食です。
豚肉は骨がいっぱいついたスペアリブだったので、脂もうまみも逃げ出さずジューシーな肉汁があふれ出てなのに焦げ目がしっかり付いているところがもう、絶妙に美味い。
リゾートホテルのレストランでも、イベント的に週1回くらいフィジーデイがあり、その時にロボが出てくることがありますが、1人分ずつとりわけられているため、丸のままの姿をみることはなかなかできません。
そして、大衆食堂では、こういう手の込んだ伝統料理がメニューにのるわけもなく。
正月というイベントの時期に宿泊先をゲストハウスにしたのが功を奏しました。
たまたまオーナーの好意で招待してもらえました。ありがとうございました。