亀苓膏とは、亀の甲羅の内側のエキスと漢方成分を煮詰めて、ゼリーのように固めた物。漢方なのでとても苦いのですが、食べやすくするためにどのお店でもシロップが用意されています。
ガイドブックではスイーツに分類されますが、現地では漢方として食します。効能も様々で、便秘、吹き出物、痔、リューマチ、のどの痛み、血行、新陳代謝の改善、さらにガンも予防するとか。
私も食べた翌日肌がつるっとして驚いたことがある。難点は値段が安くないことです。
香港で翌朝お肌つるつるになって一時期はまりました。
亀苓膏は清朝時代に宮廷で珍重されたというのが文献に残っているそう。
香港では清朝末期にもたらされ、宮廷医の子孫だった共和堂の創始者が庶民の病気を治すために油麻地で店を始めたというのが始まりです。
現在では店頭にカメの甲羅が山積みにされている専門店や缶詰、インスタントミックスといろんな種類があります。しかし、その値段はあまりに開きがある。
例えば香港の有名店海天堂の場合、濃い亀ゼリーが80HK$、薄い亀ゼリーが50HK$。フレッシュな亀を使っているというウリ。
ところが、スーパーで売っている缶詰の場合、10HK$くらいのことも。
使っている漢方の成分にも違いがあるのだろうが、実は、亀苓膏とは名ばかりで、全くカメエキスが入ってない店が摘発されていたりするそうだ。
味は「美味しい」と言う物ではなく、「体に良さそう」という感じ。
コーヒーゼリーの苦みがもうちょっと薬臭い感じ?
香港の老舗共和堂によりますと、亀苓膏は4~5日に一回食べることで、
体の免疫機能を増強し、万病を予防するというようなことが書かれています。
つまり、漢方なので即効性が有る物ではなく、続けて体質改善をすることで
健康機能が保てるということです。
私の場合、旅行中に寝る前に食べて起きたら、翌朝、肌がツルツルで
「あれ?カメゼリーのせい?」とびっくりしたことがありますが、
真偽はわからないし、そもそも一時的な効果にしかなりません。
ただ、消化を助ける効果もあるようなので、食べ歩きに終始してしまいがちな
香港旅行中に食べるのは充分意味があるような気もします。
しかし、別の機会に通りすがりのお店で食べたらこれは口に合わなかったようで、
ちょっと胃がムカムカしたことがあります。
日本にも共和堂のお店が近くにあればいいのになぁ。週1回なら通いますよ。