コシャリkuharyはエジプトの代表的な軽食。器にマカロニ、スパゲティ、ご飯、レンズ豆を盛った後、トマトソースをかけたもの。専門店があるくらい人気料理です。食べる前に酢やシャッタと呼ばれる辛いソースで自分好みの味付けに仕上げます。
トッピングにオニオンフライを追加すると、香ばしい香りも加わって一段と美味しく。お店はたいてい超混んでいて、言葉がわからないとおちおち追加注文などしてられないけど。
炭水化物on炭水化物にトマトソースという謎のエジプト料理。
この料理を知ったとき、なぜわざわざ複数の炭水化物を混ぜるのだ!と思いましたが、
考えてみると日本でもそばめしとか焼きそばパンとか人気です。
ナポリタンやスパゲティミートソースみたいな和風のスパゲティが好きな日本人にはなじむ様で、コシャリ愛好家は結構多い。ナポリタンなんて日本の創作パスタだし。
起源ははっきりとはわかりませんが、19世紀頃から労働者階級に残り物でも簡単にできるので庶民に広まったと言う人もいれば、14世紀のイブンバットゥータの本にも記述があるという人もあり。古くからエジプトには親しまれてきた食事であることは間違いない。
ちなみに初めての時に見よう見まねで酢とシャッタをかけようとしたら、意外に粘性がなくさらりとしたソースでどば~っと出てしまって、ただ辛いだけのとんでもない味になってしまった。
材料が、ミートソース・豆・マカロニ・スパゲティ・ライスなので、そのまま食べた方が遙かにましな味だった。ソースの加減は注意を。
この料理を始めて知ったときには驚愕しましたが、「アリかも」っていう味です。
素朴で優しい味で、お腹に貯まる上に消化もいい。何より安い。
エジプトは観光にお金がかかるので、昼ご飯はささっと簡単に済ませたい。