蛤蜊gélíはハマグリ、絲瓜sīguāが糸瓜すなわちヘチマのこと。ヘチマとハマグリを小エビ、生姜と炒めて、塩でさっぱり味付けした料理です。
小エビとハマグリから出る魚介の出汁が効いていて、薄く塩味だけで充分おいしくいただけます。
台湾の家庭料理の定番の一つで、特に夏には人気の一皿。
日本でも夏にはにょきにょきヘチマが採れますし、要するに夏野菜なんですね。
台湾風の定番の味付け。さっぱりした炒め物。
漢字圏で料理名に「絲」という字が使われている場合、糸状になった料理が出てくると想像しておりました。
例えば「抜絲」と言えば、南瓜やサツマイモの飴がけで、熱々の芋を箸で引っ張るとアメが糸状に伸びることからこの名前がついています。
しかし、今回は絲が糸という連想に繋がらず、糸って千切りの生姜のこと?とすっかり勘違いしてしまいました。
日本では沖縄除くとヘチマは食材としてはあまり食べられないからです。
タイやシンガポールなど東南アジアで食されているヘチマは
十角ヘチマといってオクラのように縦に筋が入ったヘチマが多いのですが、
台湾ではキュウリのようになめらかなヘチマも角があるヘチマも
両方とも食材として出回っているようです。
我々がヘチマをたわしにすることからもおわかりかと思いますが、
成熟するとスカスカして食べるところがなくなります。
いずれも若くみずみずしいうち(幼果)のうちに収穫して食べます。
炒め物でも卵とじでもスープでもおいしくいただけますよ。
鮮定味
住所:台北市中山区長安東路一段67号 tel:02-2567-3331
HP URL:http://www.tw-sdw.com/
台北の熱炒が集まる界隈にある飲み屋さん。地元の人に人気でいつも賑わっています。
台湾は飲酒人口が元々少ない上に一人で飲むという人も皆無なので、一人で行くとかなり奇異な目で見られることを覚悟で(笑)
ただ、一皿の量が少ないので、少人数の場合、こういう店の方がいろいろ頼めて楽しいです。
日本語メニューもあるので、漢字でメニューを読み解けなくても安心して料理が頼めます。