ドネルdönerとはトルコ語でドンメク:回るからきた言葉。ケバブkebabıは焼き肉のこと。
鉄の軸に下味を付けた薄切りの肉を突き刺しながら紡錘形に重ねていき、その軸を中心にして炉の前で回転させながら肉を焼く焼き肉で、焼けたところから細身の包丁でそぎ落とし、切れ目を入れたピデ(トルコのパンの種類)かピラウに添えて供します。
薄切り肉をさらにそぎ落とすので、味が行き渡った柔らかい細切れ肉になり、食べやすくてとてもうまい。
羊の焼き肉が挟まったボリュームサンド
肉をパンに挟んだドネルサンドは旅行者も大変お世話になります。
トルコではドネルケバブに使う肉は羊肉や牛肉、鶏肉です。
狭い店だとロースターは一つしかないので、注文したほうの肉をロースターにがちょんとがちょんとはめてその場で焼いてくれたりする。
もっと小さい屋台になると最初から羊しかなかったりもしますが。
サンドイッチに使うパンはトルコパンが一般的ですが、ラップサンドにもしてくれる店もあります。
写真はラップサンドが鶏肉のドネルサンドです。
ここ20年くらいの間に日本でもクルマにロースターを積んだドネルサンド屋さんが各地に出没するするようになりましたね。
私が初めてドネルサンドを食べたのは15年以上前。日本でです。
それも御殿場(静岡)で食べました。
当時、御殿場にはファミリーランドっていう遊園地があって、その遊園地内にトルコ人がドネルサンド屋台を出していたのです。
それから渋谷など都会でよく見かけました。
今では秋葉にできたスターケバブが名物にまでなってしまいました。
(スターケバブさん。ドネル肉の卸売りまで始めたようでその作り方がHPに載ってます。面白いです。ご参考にどうぞ。)
日本のお店はピタパンに挟んだサンドイッチが普通です。
肉の味を存分に味わいたい場合はラップサンドが良いかな。
ところで、この回転炉はアラブなどの周辺各地だけでなく、メキシコのタコスやさんでも定着しています。メキシコではこれは「豚肉」を焼くための道具。ムスリムの人が知らずに食べたら大変ですね。
(まあ鶏肉も正式に屠ったもの意外は食べないので、むやみにタコス屋で食事しないとは思いますが。)