台湾

池上便當 chí shàng biàn dāng [池上駅の駅弁]

池上便當 chí shàng biàn dāng [池上駅の駅弁]
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便當bian dangはお弁当のこと。池上は台湾東南部の台東県の米所として有名な場所です。プラットホームに売りに来る駅弁が有名で、もちもちのご飯の上に青菜、つぼ漬け、ト肉、鶏モモ、ゆで卵などの具がバランス良く乗っかっています。
台湾の弁当は全体に味が濃く、豚肉のタレ焼きなどが乗っかっている物が多いのですが、こちらは見た目と異なり味つけは非常に控えめで食べやすい。それに米がうまい。
プラットホームで買ってもよし、途中下車して食べても良し。旅が楽しくなります。

池上便當 池上弁当 駅弁池上便當 池上弁当 駅弁

駅売りもしている有名駅弁。池上は米が有名です。

池上便當 池上弁当 駅弁 包みを開ける前池上便當 池上弁当 駅弁 包みを開ける前

駅弁は池上だけでなく、台湾の他の駅でも売っていますが、池上弁当は池上米が木箱に入れられていることがポイントなのだそう。
 
池上の米はとても美味しいと評判で、日本統治時代にはここのお米は天皇陛下に献上されていたそうです。
今でも弁当を食べに来たついでに米を担いで帰る人を見かけます。
 
かつては列車の乗車時間が長かったため、途中でおなかがすいた。だから駅で弁当買って車内で弁当を食べるという文化があるのです。

池上便當 池上弁当 駅弁の包み池上便當 池上弁当 駅弁の包み

花東線の列車に乗った乗客は池上駅を通過するとき、必ずホームに売られているこのお弁当を購入したそう。日本の駅弁も昔はプラットホームで売り歩いていました。いわば日本スタイルでしょうか。
池上で途中下車すると駅前にずらっと弁当屋が並んでおり、そこでも駅弁を食べられます。

この駅弁は冷めても美味しいのが魅力の一つ。そして、鶏揚げ、焼き豚、ソーセージと味も食感も異なる肉類やら青菜、生姜、つぼ漬け、瓜などの口直しの野菜のバランスもいい。
カツオのふりかけに至っては「台湾もこういう食べ方するのか!」と驚いた。

また駅から徒歩数分の場所に池上飯包文化故事館があり、こちらでは日本統治時代に売られていた初期のおにぎり弁当から、現在の弁当になるまでの変遷などを説明してあるほか、様々なバリエーションの弁当を食べることができます。

第1代池上弁当の模型第1代池上弁当の模型
第二代池上弁当の模型第二代池上弁当の模型
現在の池上弁当の模型現在の池上弁当の模型


ところで博物館の前に古い列車が展示されていてびっくりしました。
なぜかというと、台車に張ってある銘版が「東急車輌」だったのです。
東急車輌って東急系列だから戦後に生まれた会社でしょう?
戦後、日本が台湾から撤退した後、東急の列車が当時の国民党政権下の台湾に行く?
と、ちょっとびっくりしてしまったのでしたが果たしてどうなんでしょうか?
 
是非、お昼時に合わせて池上で途中下車していろいろ楽しんでみてください。

全美行池上鐵路月台便當

全美行池上鐵路月台便當 お店の外観全美行池上鐵路月台便當 お店の外観

池上駅で列車の到着時間に合わせて駅のプラットホームで売っているのがこのお店。列車の到着に合わせて折り詰めを作るのでほんのり温かいはず。
駅前の店舗でもおいてあるのは弁当のみで、レジで前払いをし、伝票を奥で渡して引き替えます。
店で食べるとスープが無料でつきます。
ここ以外にも何軒か弁当屋がありますがたぶんメニューはほぼ同じでしょう。
台東の駅にある売店も2軒の池上弁当やさんが池上弁当を売っているので、
台北発で列車に乗る時に買って乗るのもいいですよ。