パトゥルジャンpatlıcanというのは茄子のこと。トルコでは茄子を使った料理も多く、こうやってケバブにして食べたりもします。
直径5cm長さ20cmくらいのでかい茄子を太めの輪切りにし、塩胡椒、唐辛子などで味つけをした羊のミンチ肉のだんごを交互に串にさしたものを炭火でじっくりと焼いたり、写真のように茄子をくりぬいて肉詰めにして焼いたりします。
焼き上がりはとっても柔らかくジューシーで、ぶつ切り肉を串刺しにしたケバブよりも数倍食べやすいです。
ナスの肉詰め。長なすで作ると見栄えがなかなか。
トルコにも様々な種類の茄子が栽培されていますが、ケバブに使うのは一般に長なすです。
長なすといっても日本の長なすの2倍近い大きさがあり、ケバブ屋に並んでいる姿は30cmくらいに及ぶ。皮も厚みがあるので、よーく焼いて柔らかくしてから食べたい。
しかも、一本だけ食べたい!と思って注文してみたのに、でてきた量はこの有様・・・。で、でかいのに2つ?!
ケバブにパンと野菜がつくのは当たり前のことのようです。
このお店の場合は、くりぬいた茄子の中身もみじん切りにして
肉に混ぜ込んであるため、茄子の甘味と肉が混ざり合ってよりジューシーでした。
ただし、はさみ焼きの方が脂分が落ちるのでヘルシーともいえます。
茄子は脂との相性が良いので、余すところなくうまみとカロリーを吸収します。
日本では羊があまり手に入らないので牛肉をつかって作るといいです。
夏のキャンプやバーベキューで作るとシチュエーションも含めて、とくに美味しいですよ。
牛挽肉を塩胡椒、ナツメグで調味し、ぶつ切りにした長なすに挟んだり、
またくりぬいて中身に詰めたりしてみてください。
唐辛子のみじん切りを肉に混ぜ込むと大人の味です。