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白灼章魚 bái zhuó zhāng yú [ゆでだこ]

白灼章魚 bái zhuó zhāng yú [ゆでだこ]
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白灼bai zhuoは熱湯で茹でる、章魚zhang yuはタコのことです。新鮮なタコを熱湯で手早く茹でて氷水でしめたシンプルな料理で、福建省のアモイの名物です。これをニンニクのすり下ろしがタップリはいったスイートチリソースで戴きます。
大きさは日本で言うところのイイダコ程度ですが、ぷりっぷりでびっくりするくらいに美味しい。生ニンニク独特のコクとツーンとする味に甘いケチャップと唐辛子の味が妙にマッチする。タコってわさび醤油でなくても美味しいんだなぁとしみじみします。

白灼章魚 ゆでだこ白灼章魚 ゆでだこ

魚介類は新鮮だとゆでただけでもうまいよね。ゆでだこ~。

白灼章魚 ゆでだことチリソース白灼章魚 ゆでだことチリソース

白灼という調理法は華南地方の広東省、福建省でよくみられます。
海が近く新鮮な魚介類が手に入る地方だからこその調理法で、タコだけでなく、海老、いか、貝類、海腸(ユムシというピンク色の無脊椎生物)や野菜など、様々な食材をさっと茹でてタレにつけて食べます。
日本人なら「新鮮な魚介類なら刺身だろう!」と思うでしょうけど、やっぱり華人は食材を生で食べるのは好まなかったのでしょうかね。

白灼章魚 ゆでだこをチリソースにつけたところ白灼章魚 ゆでだこをチリソースにつけたところ

このタコの絶妙な弾力と味わいは冷凍物では出せないそうで、新鮮なタコをタイミングを計りながらで茹でるからこその味で、スーパーで売っている輸入ゆでだこなど論外なのであった。
 
こちらの料理を戴いたのはアモイで白灼章魚ならここだろう!という名店「亜珠海鮮大酒楼」にて。
このお店は元々白灼章魚の屋台から始まった海鮮料理屋。
アモイでは今でも海鮮料理やに行かなくても道ばたの露天でゆでだこを売っています。
土筍凍と白灼章魚はアモイの庶民の味なのです。アモイに行ったらぜひお試しアレ。
タコを悪魔と呼んでる人たちのなんてもったいないことよ。なーんて感じます。
 

亜珠海鮮大酒楼

亜珠海鮮大酒楼亜珠海鮮大酒楼

斗西路156-158号祥和広場南楼5楼 tel:2206800, 2288756
 
白灼章魚をだす屋台から始まった海鮮料理や。
市内にいくつかの支店がありますが、斗西路のお店は繁華街にも近いので、
そこいらを拠点としている観光客にも行きやすい。
店内は広く、テーブル席の他に宴会用の個室もあるので団体客も可。
海鮮は水槽の中から選んで調理法を指定して、その他の料理は写真付きのメニューから選べるので中国語ができなくても注文は楽ちん。
飲茶の様なワゴンでおばちゃんがつまみを売りに来るので、
それをつまみながら料理が出てくるのを待つのもよいですよ。