ベジタブル・カツレツは材料、見た目、味に至るまで日本の野菜コロッケに似ています。ベジタリアンの人がよく食べる軽食です。
マッシュポテトにグリンピース、にんじんなどを入れて整形し、パン粉をつけて油で揚げた物で、ニンニク、生姜、ターメリックなど数種類のスパイスが混ぜられているのが特徴です。
唐辛子も入っていることが多いですが、それほど辛くもなく、小腹が空いたときや朝食におすすめ。たいてい注文ごとに手作りですよ。
衣にパン粉を使っていないコロッケって感じかな。
似たような軽食にアルー・ティッキがあります。
こちらは北インドでよく見かけるジャガイモを主原料にした軽食です。
アルーティッキとベジタブルカツレツは使われている材料も作り方もそっくりなのですが、アルーティッキの場合、衣をつけずにフライパンでカリカリに焼き揚げのようにするのが普通のようです。
小麦粉を衣にまとわせるレシピもありますが、パン粉はあまり使いません。
ただアルーティッキをパン粉を使って作る人もいるので、明確な区別はなさそうです。
日本ではコロッケはメジャーな家庭食の上、さらに冷凍食品も出回っていますが、
インドではこれらは手作りなのが普通です。
レストランでは注文が入ってから衣をつけてあげてくれますが、
いってみればサモサの具も入っている物は同じなので、種は共有してそう。
まれにスパイスがキツいのに当たることもあるけど、そのときは大当たりということで。
ノンベジタリアンならチキンカツレツやマトンカツレツもあります。
日本ではチキンカツといえば鶏胸肉に衣をつけてあげた物ですけど、
インドのチキンカツは鶏肉挽肉入りのコロッケのことが普通です。
ジャガイモが嫌いな人は少ないので大丈夫でしょうけど。