ミャンマーに行ったことのある人の話を聞くと、「ミャンマーってめしがね・・・」と黙り込む人と「ミャンマーカレーは旨い」という人にきっぱり分かれる。
「飯がね・・・」と黙り込む人は、油の多さに辟易するらしい。
実際に写真を見て貰うとわかるが、油が非常に多い。野菜炒めっていうか油炒め。油で覆われたカレー。スープだけは意外とクリアだが。
油を大量に入れて油の皮膜を作ることで、食品が外気や雑菌に
さらされないようにしているのだという説もあるみたいですが、
一般的にカレーの調理法は「油戻り煮(ビルマ語でデハスィービャンチェッ)」が使われます。
香辛料を混ぜ、材料がしんなりするまで炒め、肉を加えて弱火でことこと煮込む。
水分が蒸発してくると表面が油で覆われるのだ。
日本のカレーなんかはここまで水分を飛ばさないというか、むしろ水で煮込みますからね。
調味料は、魚醤油、ンガピィ(魚や小エビを塩漬けにしたペースト)など、
そして、ピーナッツ油をたっぷり。
味を出すための玉ねぎ、ニンニク、生姜、トマト。
その他、香辛料のターメリック、パプリカ、レモングラス、そして混合香辛料の
マサラをすりつぶして使います。タイのように辛くはしないそうです。
これにンガピャーイー(魚醤油。ナムプラー、ニョクマム、しょっつる)、
タマリンド、ンガピィなどで味をととのえできあがり。
スープなどのダシは、干し魚や、乾燥ナマズで。日本の煮干しとにてますね~。
しかし、日持ちがいいっていうけど、一体全体何日保たすつもりでしょうかね。
ミャンマーって油に当たるってよく聞くけど、それって古い油なんじゃ・・・。
写真は、コートーンの大衆食堂(店名がビルマ語でよめない!)のミャンマー料理の数々。
鶏肉のカレーチェッターヒンはミャンマー全土で食べられます。
タイ人の客引きが無理無理に食事を奢らせようと連れてきた店なのですが味は確かでした。
ガラスケースにびっしりと20種類くらいの料理がバットに入れられて並んでいる。
料理の値段は均一で皿の数で総額を決める方式。