![池上便當 chí shàng biàn dāng [池上駅の駅弁]](https://w-foods.com/wp-content/uploads/2012/01/P1190669wp-800x300.jpg)
池上便當 chí shàng biàn dāng [池上駅の駅弁]
便當bian dangはお弁当のこと。池上は台湾東南部の台東県の米所として有名な場所です。プラットホームに売りに来る駅弁が有名で、もちもちのご飯の上に青菜、つぼ漬け、ト肉、鶏モモ、ゆで卵などの具がバランス良く乗っかっています。
台湾の弁当は全体に味が濃く、豚肉のタレ焼きなどが乗っかっている物が多いのですが、こちらは見た目と異なり味つけは非常に控えめで食べやすい。それに米がうまい。
プラットホームで買ってもよし、途中下車して食べても良し。旅が楽しくなります。
駅弁は池上だけでなく、台湾の他の駅でも売っていますが、
池上弁当は池上米が木箱に入れられていることがポイントなのだそう。
池上の米はとても美味しいと評判で、日本統治時代には
ここのお米は天皇陛下に献上されていたそうです。
今でも弁当を食べに来たついでに米を担いで帰る人を見かけます。
取り寄せるよりも安いんだろうか?
かつては列車の乗車時間が長かったため、途中でおなかがすいた。
だから駅で弁当買って車内で弁当を食べるという文化があるのですね。
花東線の列車に乗った乗客は池上駅を通過するとき、
必ずホームに売られているこのお弁当を購入したのだそうです。
日本の駅弁も昔はプラットホームで売り歩いていました物ね。
池上弁当は駅のプラットホームで購入して車内で食べるだけでなく、
途中下車すると駅前にずらっと弁当屋が並んでいます。
冷めても美味しいところも人気の秘密みたいです。やっぱ米ですね。
そして鶏揚げ、焼き豚、ソーセージと味も食感も異なる肉類やら、
青菜、生姜、つぼ漬け、瓜などの口直しの野菜のバランスもいい。
カツオのふりかけが乗っているのも驚いたなぁ。
台湾もこういう食べ方するのか!確かにカツオ製品多いけど。
また駅から徒歩数分の場所に池上飯包文化故事館があり、
こちらでは日本統治時代に売られていた初期のおにぎり弁当から、
現在の弁当になるまでの変遷などを説明してあるほか、
様々なバリエーションの弁当を食べることができます。
ところで博物館の前に古い列車が展示されていてびっくりしました。
なぜかというと、台車に張ってある銘版が「東急車輌」だったのです。
東急車輌って東急系列だから戦後に生まれた会社でしょう?
戦後、日本が台湾から撤退した後、東急の列車が当時の国民党政権下の台湾に行く?
と、ちょっとびっくりしてしまったのでしたが果たしてどうなんでしょうか?
是非、お昼時に合わせて池上で途中下車してください。
池上駅から徒歩2分の場所にある池上弁当博物館の弁当模型。左から初期、中期、現在。
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