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香炒檳榔花 びんろうの花のつぼみの炒めもの

香炒檳榔花 xiāng chǎo bīn láng huā [びんろうの花の香り炒め]

香炒檳榔花 びんろうの花のつぼみの炒めもの檳榔bīnlángとは、熱帯アジア原産のヤシ科の植物。実には麻酔作用があり嗜好品として普及しています。
その檳榔の実が成る前の花のつぼみの状態で収穫したものを、ニンニクやネギなど香りのある野菜と共に炒めたのがこの料理。ほどよく柔らかで歯切れが良く、ホワイトアスパラを細くしたような不思議な食感。
ネギやにんじんなど食感の違う野菜と合わせるとよりおいしいです。

香炒檳榔花 びんろうの花のつぼみの炒めものこの料理は台湾の中南部の廬山温泉で頂いたモノ。
廬山温泉台湾南投県仁愛郷精英村にある温泉地で、日本統治時代に
最大級の反日蜂起事件となった霧社事件を主導したハヘボ部落がある地域です。
この地域に居住しているのは原住民のセデック族。
檳榔の花は主に原住民族が食べている山の恵みといったところ。
そういえば普通の台湾料理を出す店で、メニューに載ってるのを見たことはないです。
 

涼拌檳榔花 びんろうの花の和え物
涼拌檳榔花:和え物

食べ方として多いのは、ほんの少し豚肉を入れて炒め物にしたり、
茹でたものを和え物にしたりします。スープに入れてもおいしいかも。
台東など原住民の多い地域では市場で売っているところを
目にすることもあります。
(でっかいエノキダケみたいな見た目です。憶えておいて。)
 
台湾南西部から東海岸を旅していると、列車やバスの車窓から檳榔樹をしばしば目にします。
檳榔の花が咲いているところ
他の地域にもあるはずですが、ビルが林立していたりして、
観光客の目にはなかなか目に入らないのです。
 
いつもは単なるひょろりとした椰子系の檳榔樹の林でしかありませんが、
花の季節になると、すらりとした幹の先端に濃緑の針葉を背景に
真っ白い手持ちの花火のような細長い花弁が地面に向かって伸びています。
 
檳榔の木とつぼみ
既に花のおいしさを知った後であり、嗜好品としての檳榔が好きではない私には、収穫してしまいたい衝動に駆られますけども、
実のほうがきっと価値があるんですもんね。
未だに檳榔屋さん街中にいっぱいありますし。
最近は原住民が多く住む地域では、原住民の食べ物を提供する店が増えているので、メニューに載っていることもあります。
 

檳榔の実
檳榔の実(熟す前)

ちなみに檳榔の実は熟す前に収穫し、キンマの葉にくるみ、
少量の石灰と一緒に噛んで楽しみます。
口の中が真っ赤になるので、流血しているように見えますし、
味もおいしくはない。葉っぱが青臭いし、苦みはあるし。
酒に酔ったような幻覚作用がでるそうなんで、気持ちいいんでしょう。
 
インドでは檳榔の実は刻んで香辛料なども混ぜてからキンマの葉に包みます。
これはパーンと呼ばれています。
パーンは未だによく見かけるけど、花を食べてるのはみたことないなぁ。

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