炸zhaは油で揚げた調理法、丁香魚dingxiangyuはキビナゴを指す中国語。塩で下味を付けたキビナゴに粉で薄衣をし、ジャーーっと油で揚げたものです。
唐辛子、ニンニク、葱、ピーナッツも素揚げし、キビナゴと共に軽く炒め混ぜて皿に盛ってできあがり。各食材の異なる食感と香ばしさが口の中にはじけ飛び、そのバランスが絶妙です!
逆にシンプルに唐揚げで食べるより断然うまいです。
酒のつまみだけじゃなく、子供も大喜びで食べますよ。絶対。
絶妙な揚げ方でサクサクとほくほくが供宴!
この料理、正しく言えば辣花生炸丁香魚とか、辣花生炒丁香魚かな?
台湾のメニューを見ているとしばしば調理法が省略されているので、例えばこの場合は花生丁香魚ともいうと思われます。
(乾燥した小魚とピーナッツを甘辛く和えたお菓子もこういうので、この記事では調理法を入れてみました。)
外側はカリカリ、中はふわっとしたキビナゴはそれだけで感涙もの。
青魚特有の生臭さも少なく、くせがなく食べやすい魚ですが、デリケートな魚なためなかなか市場には出回りません。
日本でも九州や四国の沿岸部ではポピュラーな食材ですが、関東のスーパーに売っているかと言えばあるはずもなく、加工品を除けば旅先でしか食べられない魚です。
台湾でも多くの場合、干しキビナゴにしてだしをとったり、
干しキビナゴとピーナッツを砂糖醤油で味つけしたお菓子にしたり、
最近では唐辛子とキビナゴ、貝柱で作ったペーストが人気だそうです。
マイワシなどと同じニシン目ニシン科の魚ですが、味は断然こっちの方が上!
魚の味がしっかりしているので、シンプルな味つけが特に合いますよ。
好小子海鮮
台北市林森北路305号 tel:02-2537-2093, 2094
台北駅の北部エリアにある小さな海鮮料理店。
常連と思われる台北のサラリーマンで賑わっています。
店頭で食べたい魚介類や山菜と調理法を指定して注文する。
店主の高さんは材料も調理法も片言の日本語で説明してくれるし、
運良く店に娘さんがいれば日本語バッチリなので困りません。
(日本に留学していたそうです。)
何たべてもうまかったです。オーナーもサービスいいし。
次に台北いったらまたこの店に行こうと思ってます。