ミティ(ミーチとも言う)はココナッツの実からココナッツクリームを取り出し、刻んだタマネギ、唐辛子、コリアンダー、トマト、オレンジをいれて塩で味を調えたもの。
魚や茹でた野菜にかけて食べるソースの様なものです。
オレンジの代りにレモンを使うこともありますが、酸味はそれほど強くなく、唐辛子のぴりっとした辛味と柑橘のほどよい酸味が効いていて、正直、意外なうまさに仰天した。
水を加えず濃厚なココナッツクリームを使うところがミソです。
ココナッツクリームソースが美味しいフィジーの郷土料理
写真のミティは魚入りのイカ バカ ミティ。
魚とミティは別盛りではなく、最初から混ぜてあります。
野菜もトマト、タマネギ、キュウリ、人参が粗みじん切りで入っており、一品の栄養バランスもなかなかよい。
また、氷を入れてキンキンに冷やしてあるのが親父のテクニックで、白身魚の身がきゅーっと引き締まり、くにくにっとした皮の弾力も面白い。
冷菜として完成させてしまった感じだ。
また、小口切りにした小ぶりな青唐辛子が、シシトウをほんの少し辛くしたくらいのほどよい辛さなので絶妙のバランス。
似たような材料で作るココンダは、魚が薄いマヨネーズに浸かったようなぼけた味ですが、これはココナッツも濃厚だし、酸味も辛味も出過ぎず、サッパリと茹でた素材を美味しくドレスするドレッシングの役割を充分果たします。
オレンジで酸味を加えるのもトゲがなくてよいのかもなぁ。
ガイドブックではフィジー料理といえばココンダとロボくらいしか紹介されていませんが、正直、ココンダよりずっと美味いし、万人向けです。
ココンダはマリネなので、子供とか好き嫌いが分かれると思いますよ。
2010年の夏は猛暑が続きましたが、是非、夏に食べたい一品です。
野菜や唐辛子、香菜をみじん切りにして、ココナッツクリームと混ぜ、レモン(ライムがいいかも)、塩胡椒で味を調えるだけ。
茹でた魚や素麺と合わせてエスニカン素麺として食べても絶対美味いと思う。
日本ではタイあたりから輸入されたココナッツクリームを買うとよいです。
ココナッツミルクはココナッツの果肉に水を加えて作るので、
ココナッツミルク缶を煮立てて濃厚にしても。値段的には似たようなモノです。
レストランオペラ Reataurant Opera
ナンディのマーティンタール地区(クイーンズロード)にある大衆食堂。ガイドブックにも載っている韓国料理レストランアリランの近くにある。民家の庭先をレストランにしてしまったような作り。
店主はインド系だが、インド料理だけでなく、中華、フィジアンと何でもある。
バーカウンターもあり、ビールだけを飲みに来る地元の人もいる。
ベニヤ板で作った派手な看板に日本語で「安い」「うまい」と書いてありますが、大げさでなく、本当に安くて美味しい。
メルキュールやヘキサゴンなどのマーティンタール地区のホテル宿泊客にオススメ。
軒先に転がしてあるココナッツから作ったフレッシュココナッツクリームを使った料理が絶品でした。