インド

プラーオ/プラウ pulao/pulau [炊き込みご飯]

プラーオ/プラウ 炊き込みご飯
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プラーオpulao(プラウpulau)はインド風ピラフ=スパイシーな炊き込みご飯です。鍋(炊飯器)に油をひき、クミンなどのスパイスや玉葱、お米などを炒めた後に水や調味料を加えて炊いたご飯です。
ピラフといえばこれだけでメインとして食べられますが、インドではカレーに添えるのが一般的。味付けは割に薄味ですが米の味を引き出しているところが日本人好み。さらに香ばしい香りが食欲をそそります。
手が込んでいるので、一般的におもてなしの料理です。

ピース・プラオ 豆の炊き込みご飯ピース・プラオ 豆の炊き込みご飯

お豆の炊き込みご飯。バスマティライスで作ります。

オニオン・プラウ オニオン・プラーオ 玉葱の炊き込みご飯オニオン・プラウ オニオン・プラーオ 玉葱の炊き込みご飯

プラウはもともとペルシアから入ってきた料理です。
ペルシアは麦が主食で、米はインドから輸入される贅沢品でした。
だから主食や添え物ではなくメインディッシュとして扱われたそう。
 
高級品の米をふっくら且つべたつかせないように、様々なスパイスや食材と合わせ、香り高く炊きあげたものがプラオです。
 
そのバリエーションも豊富。

オニオン・プラオオニオン・プラオ

チキン、玉葱とニンニク、ターメリックとサフランのプラオあたりは味も想像できますが、フルーツのプラオなどもあったとか。
(パイナップルチャーハンの存在を考えればこれも想像はできる。)
 
このプラオがペルシャから西に伝わったのがトルコのピラウやスペインのパエリヤ。イタリアのリゾットもプラオの変化系です。
そしてヒンドゥスタン文化と融合したインドでは香辛料を効かせたビリヤニになりました。

プラオは手が込んでいるためおもてなしの料理です。

ライム・プラオライム・プラオ

インド人のご家庭で食事をごちそうになったことがあるのですが、野菜のカレーに玉葱とニンニクのプラオが添えられていました。
玉葱の香ばしい香りと甘みが利いたシンプルなプラオで、その旅の中で最も美味しかったのがこのご飯でした。
 
今思うに昼をごちそうになっていたとき、
「夜も食べにおいで。君は日本人だから米を買ってくるからね。」
って言われたんですけど、
実は最上級のおもてなしをしてくれていたことに後で気づいた。
おまけに料理を作ってくれた奥さんと娘はお昼の残り物を食べていた。
インドでは普通のことらしいけど、気が引けたのを思い出します。

街角でマトン・プラウを売るおじさん パキスタン ラワルピンディ街角でマトン・プラウを売るおじさん パキスタン ラワルピンディ

ちなみにレストランでは注文ごとにいちいち炊いてられないので、プラオといいながらもご飯を具と炒めたチャーハンもどきの時も。
ただ、味付けはチャーハンと違ってやっぱりプラーオです。
 
ちなみにインドではフライドライスというチャーハンもどきがありますが、こちらは中華のチャーハンとは違ってインド風です。
(炒め麺はチョーメンというのに、炒めメシはなぜかフライドライス。)
 
バスマティライスを使っているのにべたっとしていたり、ケチャップたっぷりだったりと、中華のとはちょっと違う。
むしろプラオやビリヤニの方が炒飯の如くぱらりと仕上がっていてうまい。
インドで美味しい炒飯が食べたいと思ったら、フライドライスを頼むのではなく、中国人経営のお店に行くべし。
フライドライスは中華料理とは別物で、インド風中華です。

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