醤はみそやペースト状の調味料全般を指す言葉。日本でも中華調味料としてポピュラーな豆板醤、甜麺醤、XO醤などを指します。燜(焖)はとろ火で煮込む料理法。鲫魚(鲫鱼)はフナです。
フナをニンニクや醤油、豆板醤と共にことこと煮込むことで川魚特有の泥臭さが消えており、白いご飯が欲しくなるようなこってりと濃厚な料理です。
淡水魚に慣れない日本人でも美味しく食べられますよ。
小さい魚の甘露煮的な?
海に囲まれた日本人は淡水魚よりも海水魚を好む傾向があります。
さらに新鮮なものを素材の味を活かして食べる料理が好まれます。
しかし中国のような大陸では新鮮な海水魚を食べられる地域は
限られており、内陸地方では魚といえばやっぱり淡水魚です。
フナは中国でも最もポピュラーな食材のひとつです。
フナを丸ごと油でカラリと揚げたあとにニンニクと豆板醤で煮込むため、煮くずれることもなく、ソースの味が魚の身に入り込むこともないため、泥臭さなど全く感じることもなく、魚自体の味も存分に楽しめます。
フナのおなかに箸を付けてみると、3匹中1匹は雌でした。
黄色い卵がぎっしりと詰まっていて、なかなかの珍味を味わいました。
日本にいる銀ブナはほとんどが雌だという話ですが、中国のこのフナは雄のが優勢?でした。
中国料理の系統で分類すると鲁菜と呼ばれる中国北方の味つけです。
鲁菜(山東菜系)は味つけがこってりと濃いのが特徴です。
白いご飯が欲しくなるのだけども、中国北方って主食は粉食です。
家庭ではご飯とおかずで食べるんだろうけども、外食だとやっぱり餃子ばかりで、
餃子がおかずという認識の日本人には辛い物がありました(笑)。
し、しろいご飯たべたーい。