タイ語でムーหมูが豚。ハンหันは回転するとかひっくり返すという意味を持ちます。豚を丸ごと回転させながら火であぶったもの。豚の丸焼きです。タイでもお祝いごとの時に食べられます。
生後20日くらいの臭みの少ない子豚を開き、内臓などを取ってどでかいフォークの様な串に刺してスタンバイ。後はたき火の上で豪快に焼かれる。
中華料理屋だけでなく、屋台でも食べられるところがタイのすごいところ。
子豚の丸焼きが気軽に食べれるところがビックリ。
豚の丸焼きは中国料理・広東料理のイメージが強い。
香港では、結婚式、仏事などの行事に欠かせないため、香港映画で結婚式のシーンではよく並べられているし、占いで有名な「黄大仙」に行くと、願いを叶えた人々が神様に子豚の丸焼きを捧げてお礼参りをしているのを見かける。
(その後、勿論、持って帰って宴会料理に加えるのだそう)
中国では古来から豚は丸々した風貌から富裕・富の象徴として、また子だくさんなことから多産多幸・家庭の幸せを司る動物。お祝い事には縁起物として欠かせない食材なのである。
タイにはアユタヤ王朝時代に中国商人が多く流れ込み、豚肉もその時に入ってきました。
アユタヤからトンブリーに遷都後、華僑の後ろ盾を持つ政権が立ち、現在のバンコク周辺に中国の食文化が定着していきました。
そんな流れから、タイでもムーハンは中国文化そのままにお祝いの席で食べられます。
子豚ちゃんの表面に油を塗り、パリパリになるまで直火焼き。パリパリっとした皮の食感を楽しむ高級料理です。
直火で焼いて脂が落ちているので、身は若干ぱさぱさ。皮を美味しく食べるためとはいえ豚は脂が美味いので、味が抜けてもったいない・・・と思うのは庶民故でしょうか。
値段が高くなってしまうワケです。それでも香港や日本よりかなり安価に楽しめます。
地元の人も食べる料理なので、予約なしで食べられる中華料理店もあります。
驚くのがムーハン専門屋台まである。
店を持たずに営業しているからこそ安く提供できる。
中華系の人は出すところもしめるところもきっちりしてそうだし、どちらのスタイルも流行るかも。
ソンブーン・シーフード
tel: 0-2216-4203-4 , 0-2214-4927
営業時間 16:00 – 23:00 ラストオーダー22:30 無休
この店を紹介しないガイドブックはないバンコクのシーフードレストラン。プーパッポンカレーの元祖として有名。この本店の他、スリウォン、スクンビットなどに支店も多いが、値段がちょっと高かったりする。本店はBTS国立競技場駅やフォアランポーン駅から20分くらい歩く。
ムーハンは2007年当時1頭900Bでしたがこの前行ったら1200Bに値上がりしてた。
5人で行っても食べるの辛かったので、大人数の時にチャレンジすべし。
いつ行っても外でムーハンを焼いているので予約なしで全然ダイジョブでした。