台湾のプユマ族の大猟祭に行きました。前回の訪問時は祭り当日におじゃましましたが、今回は前日の料理の準備も見学させて頂きました。(手伝いではなくて、見学。)
祭りの当日は麻油鶏などのスープなどの仕上げだけで、おこわはおもちなど大がかりな準備が必要な物は前日からせっせと作ります。
アバイはプユマのおこわとか餅類の総称で、材料によって細かい呼び方が違うそうですが、細かい呼び名をメモするの忘れたので、ここでは総称で。
アバイ作りを見学。役に立たないから見てただけ(笑)
まずはタロイモ入りのおこわを作ります。
タロイモは皮をむいて細切りに。
オレンジ色をしていてぱっと見はにんじんのようですが、お芋です。
細切りにしたタロイモを餅米に投入してまんべんなく混ぜます。
おこわにはほんのり塩味が聞いていたので、ここで塩も一緒に混ぜたんだと思われる。
材料の準備と並行して大きなフライパンに水をわかす。
このフライパンの直径は1メートルくらいあります。でかい。
もちろん、蒸し器があるなら蒸し器でOKでしょう。
(そこまで大人数用の蒸し器があるのであれば。)
見た目は日本の臼に似た道具ですが、真ん中に穴が空いています。
そのためそのまま材料を投入すると中が抜けてしまうので、
底面にざるを入れてせき止める。
ざるで蒸気の通り道が入った底を作った臼のようなものに、
おこわの材料をざっくりと入れていきます。
おこわの材料を入れ終わったところ。
高さ50cmくらいある臼の様な木製の道具にめーいっぱい。
これ、餅米10キロくらいありそうですね。
臼の上にふたをして、お米が蒸し上がるまで蒸します。
蒸し上がったら一人前ずつビニールに入れ筒状に整形して完成です。
こちらのおこわはシンプルにタロイモ&塩味でしたが、違う集落でごちになったものは煮豚や椎茸などが入った豪華バージョンでした。
米粉を使った餅や粟粽は葉っぱでくるむのですが、おこわの場合はそれだけで成形が可能だからか、葉っぱにはくるみません。
祭り当日にいただいたおこわです。
芋のオレンジ色がおこわの白との対比で綺麗ですね。
ほんのり塩味のシンプルな味でした。
続いては肉入りのおもちです。これもアバイ。(総称だから。)
日本ではおもちは餅米を蒸してから臼と杵でついて餅にしますが、
こちらでは餅粉から作るようです。
餅米粉を練って作った団子を平たくのばして中心に肉を入れます。
この肉は豚肉です。豚肉の固まり。
味付け肉ではなくて生肉だったんだなぁ。
下味はついていましたが。
肉を米粉の生地でくるんだあと、さらに葉っぱで包みます。
そのままだとぜーんぶ餅がひっついちゃいますからね。
これができあがったおもちです。
輪ゴムでとめてあった関係で輪ゴムの跡がついてひしゃげてますが。
おまけ。
フライパンは蒸し料理に使うだけでなく、フライパンとしても使います。
っていうか、これだけの量の焼きそば作るの大変でしょ~。
ちなみにこの焼きそばは祭り等の行事がすべて終わったあとの
打ち上げ?的な宴会の時のご飯の一部です。はい。